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稀少遺伝性自己炎症性疾患:OTULIN関連自己炎症症候群の新たな病態を解明

Digital PR Platform / 2024年4月24日 14時0分

【今後への期待】
 本研究により未診断であった患者がORASと診断され、有効な治療を受けられる可能性があります。また、本研究では患者由来iPS細胞をCRISPR/Cas9システムを用いて遺伝子改変を行うことで病態解析に活用しました。今後、様々な遺伝性疾患で本技法を用いることにより患者病態解析の促進に繋がることが期待されます。さらに、正常タンパクの機能を阻害するOTULINタンパクが発見されたことで、炎症や細胞死に新たな視点を提供し、研究の進展が期待されます。

【謝辞】
 本研究は有賀名誉教授・岩井教授・松本教授・齋藤 潤教授らに対する厚生労働省科研費、科学研究費助成事業(17H06174、18H05499、22H04988、19H03621、22H03047)、日本医療研究開発機構(JP23ek0109674、JP23ek0109549、JP23ek0109617、JP23ek0109648、JP21bm0804004)、武田科学振興財団の支援の下で実施されました。


論文情報

[画像3]https://digitalpr.jp/table_img/1706/87217/87217_web_2.png


【参考図】


[画像4]https://digitalpr.jp/simg/1706/87217/500_209_202404231625006627624c8c444.jpg

図1. 患者細胞での直鎖状ユビキチン鎖発現とIL-6(炎症性サイトカイン)産生。患者細胞では直鎖状ユビキチン鎖の蓄積とIL-6の過剰産生を認めた。





[画像5]https://digitalpr.jp/simg/1706/87217/500_219_20240423162506662762522860e.jpg

図2. OTULIN欠損HeLa細胞株を用いたOTULINタンパク機能解析。患者で確認されたOTULIN p.P152Lとp.R306Qバリアントのうち、p.R306Qバリアントのみが細胞死の増加を認めた。



[画像6]https://digitalpr.jp/simg/1706/87217/500_225_202404231625166627625c77e61.jpg

図3. CRISPR/Cas9システムを用いて遺伝子改変を行ったiPS細胞での解析。患者で認められたp.P152Lを遺伝子改変しても直鎖状ユビキチン鎖の蓄積と細胞死の増加は変化しなかったが、p.R306Qを遺伝子改変すると正常と同等の直鎖状ユビキチン鎖の蓄積と細胞死の改善を認めた。

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