「多階層的アプローチ」でトランスポーターの隠れた働きを解明
Digital PR Platform / 2024年4月24日 11時41分
~腎臓病の早期発見に新たな光~
東京慈恵会医科大学 安定同位体(SI)医学応用研究センターおよび臨床検査医学講座のPattama Wiriyasermkul特任講師(現・岩手大学准教授)、宮坂政紀助教、永森收志教授(SI医学応用研究センター長兼務)は、慶應義塾大学 笹部潤平講師、医薬基盤・健康・栄養研究所 木村友則博士(現・大阪大学)、九州大学 浜瀬健司教授ら、および株式会社KAGAMIとの共同研究により、生体内の現象を多様なスケールで解析、連係することで先入観なくトランスポーターの機能を明らかにする「多階層的アプローチ」という手法を開発しました。
また、この手法を用いて、急性腎障害や慢性腎臓病のバイオマーカー(病気の指標)として注目されている「D-セリン」という微量なアミノ酸の輸送メカニズムを明らかにしました。
本研究成果は「eLife」に最終公開版(VOR;Version of Record)として掲載されました。
東京慈恵会医科大学 安定同位体(SI)医学応用研究センターおよび臨床検査医学講座のPattama Wiriyasermkul特任講師(現・岩手大学准教授)、宮坂政紀助教、永森收志教授(SI医学応用研究センター長兼務)は、慶應義塾大学 笹部潤平講師、医薬基盤・健康・栄養研究所 木村友則博士(現・大阪大学)、九州大学 浜瀬健司教授ら、および株式会社KAGAMIとの共同研究により、生体内の現象を多様なスケールで解析、連係することで先入観なくトランスポーターの機能を明らかにする「多階層的アプローチ」という手法を開発しました。
また、この手法を用いて、急性腎障害や慢性腎臓病のバイオマーカー(病気の指標)として注目されている「D-セリン」という微量なアミノ酸の輸送メカニズムを明らかにしました。
本研究成果は「eLife」に最終公開版(VOR;Version of Record)として掲載されました。
(掲載日時: 2024年4月23日)
私たちの体内には、栄養素や代謝産物、薬物といった小分子を運ぶ「トランスポーター」と呼ばれるタンパク質が500種類以上存在します。これらのトランスポーターが正常に働かないと、体内の小分子のバランスが崩れ、さまざまな病気につながる可能性があります。しかし、生体内で多くのトランスポーターがどのように関わり合って働いているのかは、まだ十分に解明されていません。
今回の共同研究で開発した「多階層的アプローチ」により、生体内の現象を様々な階層から解析、連係することで先入観なくトランスポーターの機能を明らかにすることが可能となり、微量なアミノ酸である「D-セリン」の輸送メカニズム解明につながりました。
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