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効率的なIOWNオールフォトニクス・ネットワーク利用に向けた光と無線のリアルタイム連携制御を実証 ~工場のDXを支える無線利用状況に応じた光ネットワークの提供を推進~

Digital PR Platform / 2024年5月15日 15時9分

効率的なIOWNオールフォトニクス・ネットワーク利用に向けた光と無線のリアルタイム連携制御を実証 
~工場のDXを支える無線利用状況に応じた光ネットワークの提供を推進~

発表のポイント:

IOWN APNと無線システムを利用状況に応じてリアルタイムに連携制御する実証実験に成功しました。
今回の実証実験に際しては、IOWN Global Forumで検討中の、モバイルシステムと光システムを連携制御するためのインターフェースを採用しました。
本技術により、工場内のDXを支える移動型ロボットを持続的に操作することや、稼働する機器類の利用状況や用途に応じて、無線アクセスポイントからサーバまでのAPN回線の接続先を自由に変更できることを実現しました。
これにより、IOWN APN を1回線のみで複数用途によるシェアが可能となり、工場におけるDXの効率化などが期待できます。

 日本電信電話株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:島田 明、以下「NTT」)は、IOWN APN(All-Photonics Network)*1の様々な無線システムへの適用実現に向け、IOWN APNと無線システムを無線の利用状況に応じてリアルタイムに連携制御する実証実験をしました。実証実験では、IOWN Global Forumにおいて検討中の拡張連携インターフェース(Extended Cooperative Transport Interface/eCTI)*2を初めて採用し、マルチ無線プロアクティブ制御技術(Cradio®*3)と、低遅延FDN*4を連携しました。 これにより無線利用状況に応じてIOWN APNの光パスをリアルタイムに切り替え、無線(Wi-Fi)~光(APN)区間で、“つながり続けるネットワーク”の提供が可能となることを確認しました。
 本成果により工場内のDXを支える移動型ロボットを持続的に操作することや、稼働する機器類の利用状況(端末台数、利用アプリケーションの変化)や用途(ビッグデータ収集解析、遠隔ロボット操作)に応じて、無線アクセスポイントからサーバまでのAPN回線の接続先を自由に変更できることから、IOWN APN 1回線の複数用途によるシェアが可能となり、工場におけるDXの効率化などが期待できます。
 なお、本実証実験で実施した技術については2024年5月16日(木)~17日(金)に開催予定の「つくばフォーラム2024*5」にて紹介します。

1.背景
 労働人口の減少を背景に、製造業におけるDXが急速に拡大しております。具体的には、工場内の各プロセスにおける機器の稼働状況などのデータをリアルタイムに収集・分析することで、最適化、効率化を図る対策はもちろんのこと、最近ではロボット導入による効率化・人手不足の解消の動きが活発化しております。こうしたDXを支えるネットワーク環境としては、無線・有線問わず、大容量・低遅延な性能に加え、サービスを途絶えなさせない信頼性が重要となります。特に無線ネットワークにおいては、工場内での利用が想定される無線LANやローカル5Gなどの自営無線アクセス環境での対応が重要となります。また、DX導入に向け課題となるのが、消費電力とコストです。ネットワークの観点では、ネットワーク回線数が増えるほど消費電力・コストも増大します。そのため、工場のDXの普及拡大に向けては、ネットワークの性能・信頼性を担保しつつ、ネットワーク回線の効率的な利用が課題となっていました。

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