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二輪車の型式指定申請における不適切事案について

Digital PR Platform / 2024年6月3日 13時36分

二輪車の型式指定申請における不適切事案について

 ヤマハ発動機株式会社は、国土交通省からの型式指定申請における不正行為の有無等について調査指示を受け、社内の実態調査を行いました。その結果、2つの認証試験において不適切事案が判明しましたので、その内容および今後の対応について、去る5月31日、国土交通省にご報告しました。
 このたびの不適切事案につきましては、重大に受け止め深く反省しております。
 お客さま、お取引先さま、その他の関係者をはじめ、当社を取り巻くステークホルダーの皆さまの信頼を損なうこととなり、心よりお詫び申し上げます。
 なお、このたびの不適切事案の報告に伴い、現在出荷を停止している対象の車両および過去に出荷済みの車両に関しては、再試験の上、実際の使用に支障は生じないことを確認済みです。

1.調査方法と結果
 2024年2月から5月にかけて、過去10年間に認証試験を実施した者およびその申請書類を作成した者を対象に不正行為に関与したり見聞きしたりしたことが無いか、アンケート方式で尋ねる調査を実施するとともに、申請書類が認証試験の社内報告書をもとに正しく作成されていたかを確認するため、両書類を突合する調査を実施しました。さらに、疑義の生じた事案について、関係者へのヒアリング等を実施しました。これらの調査は、独立性・中立性を担保するべく、当社の統合監査部主導のもと、外部調査機関を活用して実施しました。
 その結果、「騒音試験」において、規定とは異なる条件で試験が行われていたという不適切な事案が確認されました。
 また「警音器の音圧試験」において、試験を実施した車両以外の車台番号を記載して申請を行ったという不適切な事案が確認されました。
 対象の製品については、関係当局と対応手続き(再試験や試験成績書の再提出等)についての確認や相談等を適切に行った上で、必要な対応を行ってまいります。

2.不適切事案の内容と対象型式
①騒音試験:不適切な条件によるコンディショニング(試験準備調整)
 騒音試験にあたっては、グラスウール製吸音材を使用した消音器(マフラー)を通常路上で使用する状態にするコンディショニング(試験準備調整)を行うところ、認証試験担当者は、コンディショニングの過程で、熱によって試験器具が溶損する事態が生じたため、規定とは異なるエンジン出力にて、コンディショニングを行っておりました。認証試験担当者は、グラスウール製吸音材の耐久劣化状態に影響を与えず、排気圧力・持続時間・試験サイクル数等の試験条件を満たす範囲であれば、試験機器の溶損を避けるためにエンジン出力を変更することは問題ないと誤った判断をしたものです。
 なお、不適切な条件で実施した対象現行車種について、全て規定どおりの条件で再試験を行ったところ、いずれも基準に適合していることを確認いたしました。
 対象の製品については、現在出荷を停止しています。関係当局に再試験の試験成績書の提出・相談を行ったうえで、必要な対応を行ってまいります。また、出荷を停止している対象の車両および過去に出荷済みの車両に関して、実際の使用に支障を生じさせる事案は確認されておりません。
 対象となる車両は以下のとおりです。

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