1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. プレスリリース

大阪大学が生成AIサービスを全学事務部門に導入、業務の効率化・高度化を実現へ ― 生成AIサービスを国立大学法人最大級の規模で利活用

Digital PR Platform / 2024年6月3日 14時5分

写真



国立大学法人大阪大学(所在地:大阪府吹田市、総長:西尾章治郎、以下 大阪大学)は、業務DX推進の一環として、全学の事務部門(約1,600名)を対象に、株式会社科学情報システムズ(所在地:神奈川県横浜市、代表取締役社長:浜地歩、以下 SIS)が提供する「Knowledge Stack」を選定し、2024年5月に本格導入を開始しました。これは、国立大学法人の事務部門への導入規模としては最大級となります。また、本システムは、大阪大学専用のAzure環境内で Azure OpenAI Service を用いてLLM(GPT-3.5、GPT4)を利用するサービスであり、プロンプトに投入されたデータは国内の閉域サーバ内で管理される仕組みであるほか、LLMの学習に使われることもありません。これにより、事務職員が安心して生成AIを最大限に活用して業務に取り組むことを目指しています。




■背景
 昨今、各大学は研究力及び国際競争力の強化の観点から、研究者が研究に専念できる時間・環境を確保し、研究の質を高めるため、近年増加傾向にある研究者の管理的業務を軽減していくことが求められています。また、大学の事務部門そのものに求められる機能も、急速に複雑化、高度化しています。
 大阪大学では、これらの状況に適切に対応し、世界に伍する卓越した研究大学となるべく、事務部門における業務の効率化や企画業務の充実、高度化を図るためにさまざまなDXを推進して、事務部門の強化を図っています。今回の、生成AIサービスの一斉導入もその施策の大きな柱となります。

■期待される効果
【ポイント】
・生成AIサービスの機能拡張により、業務削減・効率化を加速
・企画業務への生成AI活用推進により、業務の高度化を実現

 今回導入した「Knowledge Stack」に、ニーズに沿った機能を拡張させていくことにより、事務職員の業務がさらに効率化し、高度な内容へと進化することが期待されます。
 具体的には、大量の文書を扱う業務においても十分対応できるように、GPT以外の複数のLLMモデルを利用可能にすることや、学内規程や通知文書をデータソースとして精度の高い回答を生成するRAG(Retrieval-Augmented Generation)を導入することで、事務文書の英語化・議事録作成・資料要約などさまざまな部署で求められる業務の効率化を加速し、業務の質も向上させます。
 また、アイデアの検討・整理・ブラッシュアップやブレーンストーミング、データ収集からデータ分析などの業務においても、生成AIの展開を推進することで、より洗練された高度な企画立案が行えるようになります。
 大阪大学ではこれからも、先進的技術を活用して職員のパフォーマンスを最大限に引き出し、高度化・卓越化を進めるべく、DX推進、事務業務の改革に取り組んでまいります。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください