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スマートフォンを回転させることで手足の器用さを定量的に測る手法を開発 ~成長・加齢・トレーニングに伴う器用さの変化を見える化し、運動能力向上に貢献~

Digital PR Platform / 2024年6月17日 10時0分


[画像4]https://digitalpr.jp/simg/2341/89986/700_357_20240614181658666c0a8a42a1f.PNG

図4 右手を使うように矯正されると、手と足のばらつき度とその左右差に影響

 同様に足のばらつき度も、手の左利き、右利き、そして矯正のグループに分けて解析しました。手が右利きの人は、右足の方がばらつき度が少ない(すなわち足も右利き)のに対して、手が左利きの人は、左足と右足のばらつき度には差がありませんでした。さらに、右手を使うように矯正された人でも、通常は足を使う運動の矯正はされませんが、左足より右足のばらつき度が小さくなっていました。矯正という利き手を変えるトレーニングは、左手と右手の器用さ度合いの差を変化させるだけでなく、さらに足の器用さ度合いの左右差にまで影響を及ぼすことが今回の実験で明らかになりました。

3.今後の展開
 今後は実験参加者を増やし、より信頼性が高い知見を得ていくとともに、競技等による手足の器用さ度合いの違いなどを明らかにしていきます。器用さの向上が容易に可視化できるため、スポーツジム、部活動、リハビリ施設などスポーツ分野や医療介護分野で、個人の器用さのモニタリングや評価などに活用することが期待できます。また、運動機能と脳情報処理の関係を探るツールとしての展開もめざします。

【用語解説】
※1.器用さ: 「器用な動き」は、身体部位(指、手、腕、足、体幹など)の「うまい動かし方(動きのコツ)」と「動きの安定性」という2つの要素が絡み合って実現されています。一般には「うまい動かし方」に注目がされがちですが、動かし方は目的により千差万別です。本研究では、どのような動きにも見られる「動きの安定性」に注目し、動きのばらつき度を定量化することで、手や足の「器用さ度合い」を見える化する方法を創出しました。

※2.ばらつき度: 周期運動における連続した2周期の3次元加速度軌道の違いを距離尺度で表現し、全周期に対して平均を求めた量。

※3.利き側、非利き側: 利き手は、エジンバラ利き手調査法により判定した、書字をしたり、ボールを投げたり、日常生活で主に使う側の手。足の場合は、コーレン利き足調査法により判定した、ボールを蹴ったり、階段を上がるときの一歩目になる側の足。

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