法政大学島野教授の研究チームがブータンに生息する絶滅危惧種シロハラサギの人工孵化・育雛に成功 ~シロハラサギの絶滅回避に向けた支援活動の成果~
Digital PR Platform / 2024年7月4日 14時5分
(4)ブータン王立自然保護協会からのコメント
日本からのチームは全員が専門家として2024年に新たに2羽のヒナの人工育雛のために、その専門知識で多大な貢献を下さいました。専門的な知識のサポートだけでなく、シロハラサギの人工繁殖プログラムを支援するために有用な様々な実験材料を寄贈し、繁殖者の能力向上の研修もセンターで行って下さいました。シロハラサギの保護への揺るぎないご支援と、ボランティアベースで私たちを助けるために多大な努力を払っている貴チームのメンバーの献身的な努力に本当に感謝しています。
さらに、私たちのスタッフ2名を、日本での研修に受け入れてくださるというご厚意にも感謝しています。彼らはとても熱心で、そこから多くのことを学ぼうとしています。あなたのチームがきっと彼らに必要な技術的能力を与えてくれると期待しています。この支援活動は、RSPNの歴史に永遠に記憶されることでしょう。ブータン王立自然保護協会は、ブータンおよびこの地域におけるシロサギの個体数を復活させる長期的な計画を持っており、日本の専門知識による更なる関与と支援は極めて重要であると確信しています。改めて心よりの感謝を申し上げたいと思います。
(5)今後の予定
①国内研修の実施
6月29日(土)〜7月12日(金)にシロハラサギ保全センターから2名の職員が来日し、恩賜上野動物園、東京都多摩動物公園、兵庫県立コウノトリの郷公園で鳥類の飼育・獣医診療等に関する研修を実施予定。このうち兵庫県立コウノトリの郷公園では、7月7日(日)〜7月12日(金)に、コウノトリの飼育、繁殖、足環装着、治療、野生復帰などについての研修を行う。
②シロハラサギ保全ワークショップの実施
7月6日(土)に恩賜上野動物園において、国内動物園関係者等を対象にしたワークショップを実施。
(6)用語解説
※1 シロハラサギ保全チーム
法政大学、東邦大学、人間環境大学、国立科学博物館、国立環境研究所、NPO法人どうぶつたちの病院沖縄の研究者や獣医師で構成される任意団体。2019年からシロハラサギの保全活動を支援している。代表は法政大学・島野智之教授。
※2 支援チーム(任意)
埼玉県こども動物自然公園*、横浜市立よこはま動物園・繁殖センター*、東京都恩賜上野動物園*、兵庫県立コウノトリの郷公園、NPO法人どうぶつたちの病院沖縄の飼育職員や獣医師及び、保全生物学の専門家である岡久雄二講師(人間環境大学環境科学部)、島野智之(法政大学)で構成される専門家チーム(*JAZA加盟園)。
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