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緑茶およびほうじ茶の飲用は複数の生理反応へ影響を与え、作業成績の向上や疲労感の軽減にも寄与することを確認

Digital PR Platform / 2024年7月9日 15時0分

緑茶およびほうじ茶の飲用は複数の生理反応へ影響を与え、作業成績の向上や疲労感の軽減にも寄与することを確認

株式会社伊藤園(代表取締役社長:本庄大介 本社:東京都渋谷区)は産業医科大学 産業保健学部 人間情報科学と共同で、緑茶およびほうじ茶の飲用は複数の生理反応へ影響を与え、精神作業の成績向上や主観的な疲労感の軽減にも寄与することを確認しました。またこの試験結果は、学術雑誌Scientific Reports(※1)に掲載されました。

お茶は、お食事中や喉の渇きを潤したいときや疲れを癒したいとき、気分を変えたいときなど、日常茶飯と言われるように私たちの生活に浸透しており、馴染み深い飲み物です。先行文献では緑茶の香りによってリラックス感に関する主観的評価が向上したことが示され、緑茶の香りにはストレスを軽減させる機能がある可能性が示唆(※2)されています。しかしながら、生理学的な反応と主観的な気分を客観的に評価した研究はほとんどありませんでした。

そこで産業医科大学 産業保健学部 人間情報科学と当社の研究チームは、お茶の摂取によるストレス軽減・回復機能を多角的に評価するため、日本茶飲料の摂取が自律神経活動などの生理反応、精神作業の成績、疲労度などに関する主観評価に及ぼす影響について検証しました。


〇研究の内容
健常な成人男性の試験参加者20名を対象に、安静5分間の後に暗算作業を5分間×3回、最後に安静5分間を実施し、各作業前と最後の安静前に飲料(白湯、市販の緑茶またはほうじ茶;50ml×4回)を摂取させました。安静時および作業時に生理反応を計測し、作業前後に主観的疲労感を評価しました。白湯+緑茶、あるいは白湯+ほうじ茶の試験は別日に実施し、全参加者が2回試験に参加しました。


〇研究の結果
緑茶およびほうじ茶の飲用は、白湯と比較して暗算作業の正答率が向上しました(図1)。加えて、作業後の主観的疲労感の結果から、ほうじ茶には疲労を感じさせない効果がある可能性が示唆されました(図2)。なお、緑茶とほうじ茶の異なる機能として、ほうじ茶は緑茶と比較して暗算作業中に「中だるみ」がなかったこと、また主観的な疲労評価について不快感とだるさ感が上昇しなかったこと、さらに緑茶では見られなかった時間切迫感が減少したことが示されました(※3)。

また、緑茶およびほうじ茶の飲用は生理反応にも影響し、末梢血流量の指標である鼻尖部皮膚組織血液量TBV(※4)や脳の代謝活動の指標であるOxyHb(※5)の変化を抑制することが示されました(図3、図4)。加えて、副交感神経活動の指標であるHF(※6)、CVI(※7)、BRS(※8)の3つの指標が同様にリラックス方向に上昇したことが示されました(図5、図6、図7)。先行研究との関連調査により、この生理反応には茶の香り刺激が関与している可能性が考えられました。

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