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光線力学療法用の光増感剤を新たに開発

Digital PR Platform / 2024年7月22日 10時0分

今後の展開
 腫瘍形成や転移に重要である血管内皮細胞に対するイオン化型白金錯体の選択的光細胞毒性は、正常組織を損傷することなく、腫瘍血管を正常血管にする可能性、すなわち、腫瘍血管の正常化に有用です。タンパク質内包型白金錯体については、ヒト細胞に対する優れた送達能力が明らかとなったため、生体に対する次世代バイオイメージング材料としての応用が期待できます。

研究費
 本研究は、科研費若手研究(JP21K14647, JP21K06244)の支援を受けて実施されました。

論文情報
タイトル: Photodynamic Effect of Amphiphilic N^C^N-Coordinated Platinum(II) Complexes in Human Umbilical Vein Endothelial Cells
著者: Shingo Hattori, Mizuki Ogishima, Tadaaki Nakajima, Shota Hosoya, Yuichi Kitagawa, Yasuchika Hasegawa, Shinji Nonose, Tomomi Sato and Kazuteru Shinozaki
掲載雑誌: Inorganic Chemistry
DOI:https://doi.org/10.1021/acs.inorgchem.4c01414


[画像2]https://digitalpr.jp/simg/1706/91977/450_81_20240719172622669a232e0dbfc.png





用語説明
*1 光増感剤:光増感反応を示す薬剤。ここでは、光を吸収して得られたエネルギーを酸素分子へ渡す増感反応を担う物質のことを指す。
*2 一重項酸素:活性酸素種(ROS)の一種。光吸収した増感剤からのエネルギー移動によって生じる。
*3 エンドサイトーシス:細胞が物質を取り込む過程の一つ。




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