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【東京医科大学】切除後の残膵がんにおける先行膵がんとの分子異常プロファイル比較から残膵がん発生様式を解明 ~ 効果的な残膵がん診断治療戦略構築を目指して~

Digital PR Platform / 2024年7月19日 20時5分

【東京医科大学】切除後の残膵がんにおける先行膵がんとの分子異常プロファイル比較から残膵がん発生様式を解明 ~ 効果的な残膵がん診断治療戦略構築を目指して~



東京医科大学(学長:林 由起子/東京都新宿区)消化器外科学分野(茨城医療センター消化器外科)鈴木修司主任教授、東北大学(総長:冨永悌二/宮城県仙台市)大学院医学系研究科病態病理学分野 古川徹教授の研究チームが、日本膵臓学会プロジェクト研究として行った膵がん切除後の残膵に発生するがん(残膵がん)の研究において、残膵がんと先行膵がんの分子異常プロファイルを比較することにより残膵がんの発生様式を明らかにすることができました。これにより、膵臓がん治療において、切除後に発生する残膵がんリスクをアセスメントし、効果的なモニタリングができる可能性が示されました。





【概要】 
 東京医科大学(学長:林 由起子/東京都新宿区)消化器外科学分野(茨城医療センター消化器外科)鈴木修司主任教授、東北大学(総長:冨永悌二/宮城県仙台市)大学院医学系研究科病態病理学分野 古川徹教授の研究チームが、日本膵臓学会プロジェクト研究として行った膵がん切除後の残膵に発生するがん(残膵がん)の研究において、残膵がんと先行膵がんの分子異常プロファイルを比較することにより残膵がんの発生様式を明らかにすることができました。これにより、膵臓がん治療において、切除後に発生する残膵がんリスクをアセスメントし、効果的なモニタリングができる可能性が示されました。
 この研究成果は2024年7月17日に国際外科系雑誌「Annals of Surgery」の電子版に掲載されました。

【本研究のポイント】
・膵がん切除後の長期生存例の増加で、術後経過観察中の残膵がん症例が増加している。
・先行膵がんと残膵がんの関連性はこれまで明らかにされていなかった。
・今回、残膵がんと先行膵がんの遺伝子プロファイルを日本膵臓学会プロジェクト研究として全国主要施設より症例集積を行い、詳細な分子解析を行うことでその発生様式が3系統に分類可能であり、発生様式により効果的なモニタリングができる可能性が示された。

【研究の背景】
 近年、膵臓がんの診断治療法が進歩することにより、膵がん切除後の残された膵臓に二次的にがんが発生する、残膵がんが観察されるようになってきた。これら残膵がんは発見時進行がんのことが多く、外科的に切除できず不良な経過をとることがしばしばであり、効果的モニタリングで、より早期に発見し切除できればこれら残膵がんの経過を改善できる可能性がある。しかし、残膵がんは単独施設では症例は少なく、多施設での検討が必要であった。

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