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【東京医科大学】切除後の残膵がんにおける先行膵がんとの分子異常プロファイル比較から残膵がん発生様式を解明 ~ 効果的な残膵がん診断治療戦略構築を目指して~

Digital PR Platform / 2024年7月19日 20時5分



【本研究で得られた結果・知見】
 先行膵がんと残膵がんの詳細な分子異常プロファイリングを行い、比較することで、残膵発生様式が3系統、すなわち、Successional(直系発生)、Phylogenic(分岐発生)、Distinct(独立発生)に分類可能であることを明らかにした(図1)。先行膵がんと残膵がんで同一の分子異常が少ないほど発生までの期間が長くなっていた。また、多くの残膵がんは分岐発生の形、すなわち、先行膵がんの先祖クローンが潜在する形で広がったものから発生していることが示された。


【今後の研究展開および波及効果】
 膵臓がん治療時の遺伝子パネル検査が広く可能となった場合に残膵における発がん予測ができるようになる可能性が示された。このアセスメントが可能となった場合には経過観察及び診断のポイントが明らかになり、また、発がんクローンに対する効果的な治療戦略を立てることで膵がんの予後を改善できる可能性が示された。

【掲載誌名・DOI】
掲載誌名:Annals of Surgery
DOI:10.1097/SLA.0000000000006444

【論文タイトル】
Three molecular developmental pathways of remnant pancreatic cancer after resection: A nationwide project study of Japan Pancreas Society

【著者】
Shuji Suzuki*, Yuko Omori, Yusuke Ono, Katsuya Hirose, Taito Itoh, Hidenori Karasaki, Mitsugi Shimoda, Yuichi Nagakawa, Ryota Higuchi, Itaru Endo, Toshiki Rikiyama, Michiaki Unno, Tsutomu Fujii, Yuki Sunagawa, Hidetoshi Eguchi, Hideki Sasanuma, Takahiro Akahori, Keiichi Okano, Masaji Tani, Satoshi Hirano, Yasuhiro Shimizu, Minoru Kitago, Shugo Mizuno, Tomohisa Yamamoto, Masayuki Furukawa, Masayuki Ohtsuka, Motokazu Sugimoto, Akira Matsushita, Kenichi Hakamada, Hisato Igarashi, Tamotsu Kurok, Satoshi Tanno, Yoshihisa Tsuji, Atsushi Masamune, Kazuhiro Mizumoto, Yoshiki Hirooka, Hiroki Yamaue, Kazuichi Okazaki, Sohei Satoi, Yoshifumi Takeyama, Yusuke Mizukam, Toru Furukawa*(*:責任著者)

【主な競争的研究資金】
日本膵臓学会プロジェクト研究費、科学研究費補助金


▼本件に関する問い合わせ先
企画部 広報・社会連携推進室
住所:〒160-8402 東京都新宿区新宿6-1-1
TEL:03-3351-6141
メール:d-koho@tokyo-med.ac.jp


【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/

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