【大阪大学】大学院医学系研究科が住友ゴム工業株式会社との共同研究を開始 ― 個々のがん患者にあった治療薬を届けるコンパ二オン診断を目指して
Digital PR Platform / 2024年7月23日 14時5分
【がんを根治するムーンショット計画との位置づけ】
山本浩文教授は、本共同成果とは別に、科学研究費基盤A課題(2024-2026)「多分子標的型核酸と高性能化DDSによって転移性癌をリセットするムーンショット計画」を開始します。これは新規の分子標的治療剤として期待される核酸医薬*⁴とその運び屋であるドラッグデリバリーシステム(DDS)によってがんを根治することを目的とする夢のある研究課題です。その中で、本共同研究によるCTCを用いたがん活性化シグナルの同定は、個別の患者に有効な核酸を選別するために必須のパートとなります。
【特記事項】
本研究は、大阪大学大学院医学系研究科 泌尿器科 野々村祝夫教授、乳腺外科 島津研三教授、消化器外科 土岐祐一郎教授・江口英利教授、大阪国際がんセンター 外科 大植院長、泌尿器科 西村副院長らの協力を得て遂行します。
【用語説明】
※1 CTC
血中循環腫瘍細胞(Circulating Tumor Cell)。がん患者の血中を漂流するがん細胞。
※2 TCGA プロジェクト
The Cancer Genome Atlas(TCGA)は、米国の主導で行われた大規模ながんゲノムプロジェクト。2006年から始まり、さまざまながん種についてゲノム、エピゲノム、トランスクリプトーム、バリアント情報などを包括的に解析した。
※3 PMEA
Poly(2-Methoxyethyl Acrylate)。生体適合性のある非イオン性のポリマー。血小板の付着を防止し、抗血栓作用を有する。
※4 核酸医薬
従来の医薬品はタンパク質を標的としていたのに対し、核酸医薬はタンパク質の前駆物質であるRNA(リボ核酸)を標的とする。アンチセンス、siRNA、microRNAなどがあり、後2者は血中で分解されやすいため、運び屋としてのDDS(Drug delivery system)が必要となる。
【参考 URL】
① 山本浩文教授 研究者総覧URL
https://rd.iai.osaka-u.ac.jp/ja/2b45e19711bba744.html
② 大阪大学大学院医学系研究科 保健学専攻 生体病態情報科学講座 分子病理学教室
https://sahswww.med.osaka-u.ac.jp/~yamalab/
【図1 参考URL】
Int. J. Mol. Sci.2023,24(4), 3949: https://doi.org/10.3390/ijms24043949
【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/
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