自社開発のAI（人工知能）レコメンド機能を搭載し、社内SFA/CRMシステムを刷新

～ 「課題創造型体質」への変革に向け、8月中旬から全社展開 ～

　リコージャパン株式会社（社長執行役員：笠井 徹）は、営業現場で活用する社内SFA*1/CRM*2システムに自社開発のAIレコメンド機能を搭載し、お客様への高付加価値な提案と営業活動の生産性向上に向けた取り組みを開始しました。

　リコーグループの国内市場において販売・サポートを担うリコージャパンでは、約7,400名の営業担当が、お客様の経営課題や業務課題の解決に向け活動しています。デジタルサービスの会社として、お客様の顕在ニーズへのご提案だけではなく、潜在的な課題を発見し価値を提供していく「課題創造型体質」への変革に向けて、このたびリコーが開発したAIによるレコメンド機能を新たに搭載し、SFA/CRMシステムを刷新します。営業現場でAI活用を社内実践し、より生産性の高い営業活動に取り組みます。5月から先行3支社で、このAI活用の試験運用を開始しており、8月中旬からは全国の48支社すべてに展開します。

　リコーが開発したAIによるレコメンド機能は、顧客セグメントごとの販売実績やお客様の購買履歴、営業担当が日々作成している日報や市場トレンドの情報などから、ターゲット顧客へのおすすめ商品・サービスを提案します。このレコメンド機能は、これまでの営業活動でCRMに蓄積された顧客情報や、SFAで管理する幅広い業種や顧客層との取引履歴を活用し、AIで分析・学習することで実現しました。AIを使用することで、蓄積データを最大限活用した営業活動が可能になります。
商品・サービスの提案とあわせて、提案の根拠となった顧客属性や取引履歴における事実をもとに、生成AIがその提案に至った理由を提示するため、営業現場ではレコメンド情報を、納得感をもって活用できます。また、セールストークや類似案件のアプローチ事例も同時に提示することで、より最適な課題解決方法を提案し、営業活動を支援します。
　今回、AIを搭載するにあたり、識別系AIなど従来のAI技術と生成AIを組み合わせて採用することで、コストとパフォーマンス（提案精度、処理レスポンス）のバランスも最適化しています。本技術は、営業業務にAI活用を検討しているお客様へ提供を進めてまいります。

　リコージャパンは今後も、AIを活用したプロセスDX*3に積極的に取り組んでまいります。社内実践で得たノウハウを盛り込み、お客様が自社の業種業務に合わせて利用できるAIソリューションの提供に活かすことで、お客様が取り組むオフィス／現場のデジタルトランスフォーメーション（DX）を支援します。