左心房治療に使用する高周波の経心房中隔穿刺システム「VersaCross(TM)RF Transseptal Solution」を8月1日より新発売
Digital PR Platform / 2024年8月1日 11時0分
当社 代表取締役社長の森川智之は「手技時間の短縮は、医師と患者さんの双方にとって極めて重要です。当社は、心房細動治療において、治療成績の向上、手技時間の短縮、そして心原性脳卒中予防につながる意義のあるソリューションを提供するためにポートフォリオを拡充してまいりました。このたび発売するVersaCross RF Transseptal Solution が、心房細動治療の手技に不可欠な中隔穿刺において手技時間の短縮と患者さんの治療に対する負担軽減に寄与することを期待しています。今後もさらなる治療成績の向上を目指し、カテーテルアブレーションの新たな選択肢となるテクノロジーを導入することで、日本の医療に貢献していきます。」と述べています。
なお、本製品は、2022年9月30日付で発表した日本ライフライン株式会社との「心房中隔穿刺関連製品の製造販売承認の承継と販売パートナーシップ契約基本合意」(※)に基づき、製造販売承認の承継を行いました。
※2022年9月30日発表プレスリリース
・心房中隔穿刺関連製品の製造販売承認の承継と販売パートナーシップ契約基本合意のお知らせ
https://www.bostonscientific.com/jp-JP/news-releases/2022-news-releases/2022-9-30-news-release.html
1)心房細動アブレーションについて
心房細動は、心臓の中の心房が細かく震えることで起こる不整脈の1つです。心房細動によって心房に流れ込んだ血液が淀んで形成された血栓が移動することで、脳卒中を引き起こすリスクがあります。特に高齢者で罹患のリスクが高く、高齢化に伴い、患者数は2010年の約80万人から、20年後の2030年には100万人に増加するといわれています(a)。カテーテルアブレーション治療は、心房細動の根治を目指す治療法で、2022年度の治療件数は10万例を超えており(b)、心房細動の増加により手技件数の増加も予想されています(c)。
2)左心耳閉鎖術について
心房細動により心臓で形成された血栓が原因となる心原性の脳卒中の場合、血栓形成の約9割が心臓の左心房にある「左心耳」に起因するといわれています。本術は、非弁膜症性心房細動による血栓の形成の原因となる左心耳を閉鎖することにより脳卒中を予防する術法で、非弁膜症性心房細動を患い長期間の抗凝固薬の服用ができない患者さんにとって、心房細動による脳卒中を予防するための治療選択肢のひとつです。開心術を行う必要がなく、鼠径部の静脈からカテーテルを通して心臓に挿入し、中隔穿刺を通じて左心耳にアプローチし、左心耳を閉鎖することで脳卒中のリスクを低減します。また、出血リスクを伴う抗凝固薬の服用を短期間(約45日)で中止できる可能性があります。
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