【シュローダー】2024年8月 グローバル債券チームによる経済見通し
Digital PR Platform / 2024年8月5日 14時6分
なお、重要な点として、短期的には期待外れのデータが続い たとしても、景気後退圧力が高まる可能性は限定的である と運用チームではみています。世界的な製造業サイクルの改 善、緩やかな金融環境、中立的な信用状況、実質所得の 緩やかな上昇等の要因は、経済成長の小幅な鈍化のみを 示しています。
実際にはディスインフレであるにも関わらず、
デフレと感じる
ユーロ2024ではイングランドは決勝まで進みましたが、あと一歩のところで優勝を逃しました。準優勝という素晴らしい健闘にも関わらず、イングランドのファンは決勝戦での敗北にフォーカスし、悲しみに暮れています。イングランド・ファンの反応と、米国消費者物価指数(CPI)に対する市場の反応に、一定の類似点があると考えます。
米国CPIが2回連続で市場予想に対して下振れしました。実際にはディスインフレ(物価は上昇しているが、そのペースが鈍化)にも関わらず、市場はデフレであるかのように反応しました。運用チームは以前からソフトランディング・シナリオへの最終的な道筋は、世界経済、特に米国における速やかなディスインフレ・プロセスを経由すると考えており、今回の動きは重要と考えます。
ポートフォリオへの示唆は?
グローバルの国債市場はここ数週間、コンセンサス対比下振れの経済指標と米国のディスインフレを手掛かりに好調なパフォーマンスを示しています。この結果、現在のバリュエーションは、デュレーションについてリスク・リターンの観点からの魅力度が低下していると考えます。
資産配分については、エージェンシー・モーゲージ債への選好を維持しています。バリュエーションが魅力的水準にあるほか、短期的な供給見通しも支援材料になると考えます。カバードボンドについては強気姿勢を弱めています。ただし、国際機関債その他政府関連債対比では引き続き選好する姿勢といたします。社債については、欧州投資適格社債を対米国で選好する姿勢を継続しています。米国投資適格社債については、スプレッドが歴史的にタイトな水準になっており、国債対比でのリスク・リターンの魅力度が薄いと考え、全体的に弱気の見方を維持いたします。
【本資料に関するご留意事項】 本資料は、情報提供を目的としてシュローダー・インベストメント・マネジメント株式会社(以下「弊社」といいます。)が作成した資料であり、いかなる有価証券の売買の申込み、その他勧誘を意図するものではありません。本資料に示されている運用実績、データ等は過去のものであり、将来の投資成果等を示唆あるいは保証するものではありません。投資資産および投資によりもたらされる収益の価値は上方にも下方にも変動し、投資元本を毀損する場合があります。また外貨建て資産の場合は、為替レートの変動により投資価値が変動します。本資料中に記載されたシュローダーの見解は、策定時点で知りうる範囲内の妥当な前提に基づく所見や展望を示すものであり、将来の動向や予測の実現を保証するものではありません。市場環境やその他の状況等によって将来予告なく変更する場合があります。本資料は、作成時点において弊社が信頼できると判断した情報に基づいて作成されておりますが、内容の正確性あるいは完全性については、これを保証するものではありません。本資料を弊社の許諾なく複製、転用、配布することを禁じます。シュローダー/Schrodersとは、シュローダーplcおよびシュローダー・グループに属する同社の子会社および関連会社等を意味します。
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