マラリアを媒介する蚊へのネオニコチノイド系殺虫剤の作用機構を解析 有効な殺虫剤の開発による、マラリア・デング熱の感染抑制に期待
Digital PR Platform / 2024年8月6日 20時5分
【論文掲載】
掲載誌:Open Biology(インパクトファクター:4.5@2023)
論文名:
Unravelling nicotinic receptor and ligand features underlying neonicotinoid knockdown actions on the malaria vector mosquito Anopheles gambiae
(マラリアを媒介するガンビエハマダラカに対するネオニコチノイドのノックダウン活性を支配するニコチン性アセチルコリン受容体とリガンドの特性の解明)
著者 :伊藤稜1*、神谷昌輝1*、高山浩一1*、森澄海人1*、松本怜1、武林真由花1、小嶋尚憲1、藤村翔太1、山本晴紀1、大野將行1、伊原誠1、岡島俊英3、山下敦子4、Fraser Colman5、Gareth J. Lycett, David5 B. Sattelle6、松田一彦1,2 *共同筆頭著者
所属 :1 近畿大学農学部、2 近畿大学アグリ技術革新研究所、3 大阪大学産業科学研究所、4 岡山大学薬学部、5 リバプール熱帯医学校、6 ロンドン大学
URL :https://doi.org/10.1098/rsob.240057
DOI :10.1098/rsob.240057
【研究支援】
本成果は、「科学研究費補助金(基盤研究A(21H04718):ニコチン性アセチルコリン受容体のダイナミズムの解明に基づく昆虫制御の先端開拓)」により支援を受け、得られたものです。
【研究代表者のコメント】
松田一彦(まつだかずひこ)
所属 :近畿大学農学部応用生命化学科
近畿大学大学院農学研究科応用生命化学専攻
近畿大学アグリ技術革新研究所
職位 :教授、アグリ技術研究所所長
学位 :博士(農学)
コメント:昆虫の神経系では、非常に多くの種類のニコチン性アセチルコリン受容体のサブタイプが機能しており、それぞれのサブタイプに対してネオニコチノイドがどのように作用するのか不明でした。私たちは、マラリアという人類に対して多大な脅威を与えている感染症を媒介するガンビエハマダラカにこの手法を適用しました。興味深いことに、一つのサブタイプがガンビエハマダラカの雌成虫に対して、ネオニコチノイドが引き起こすノックダウン症状の進行に大切な役割を果たしていることが見えてきました。この成果が、少しでも昆虫が媒介する恐ろしい感染症の抑制に寄与すれば幸いです。
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