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昭和大学と株式会社ユカリアが電子カルテ由来の「ユカリアデータレイク」を活用した共同研究を開始 ― 「もっと患者に優しい薬」を届けるために既存の医薬品の課題発掘を目指す

Digital PR Platform / 2024年8月9日 14時5分



学校法人昭和大学(所在地:東京都品川区、理事長:小口勝司)と株式会社ユカリア(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:三沢英生)は、ユカリアが保有する電子カルテ由来の医療データを格納した「ユカリアデータレイク」を用いた医薬品開発シーズの発掘を目指した共同研究契約を2024年5月に締結し、研究を開始しました。  
本研究では「ユカリアデータレイク」の特徴である、電子カルテ内のテキストデータ(患者さんの訴え、医師・薬剤師・看護師等の医療者の所見、ヒヤリハットなどのインシデントレポート)と医療情報の組み合わせ分析により、医薬品の「飲み込みにくさ/使いにくさ」や「医療安全の観点から見た医薬品自体の課題」などの医療現場の潜在的なニーズを網羅的に抽出し、製薬企業の医薬品開発に役立つ情報の構築、およびすでに市販されている医薬品に対して付加価値(患者さんにとって優しい薬となるような工夫)を高めるための知見を創出することを目指しています。




■医薬品が患者さんの手に届くまで
 薬の有効成分はわずかな量で人の体に大きな効果を発揮するため、機能性を付加した賦形剤(ふけいざい)※と混ぜ合わせたものを材料として錠剤、カプセル剤、坐剤をはじめとした普段我々が見慣れている医薬品の形に加工し、供給されます。さらに、有効性や安全性の観点から局所で効果を発現させることが望ましい場合には、吸入薬、貼付薬、塗布薬などのさまざまな剤形(ざいけい)で設計されます。その際に、薬をより適切に使用できるような工夫が施された吸入器や注射器などのデバイスも併せて開発されることもあります。 
※錠剤、散剤(粉薬)、顆粒剤などの固形製剤に、成型、増量、希釈を目的に加えられる添加剤。

■研究の背景
 一般に、医薬品が患者さんの手に届くまでには、製薬企業による有効成分の開発だけでなく、剤形の開発、吸入器や注射器などのデバイスの開発など、さまざまなステップが必要となります。一方で、すでに臨床で使用されている既存の医薬品のなかには、特に剤形、デバイスの操作性、使用感など必ずしも患者さんにとって最適でないケースもあります。加えて、医療従事者の視点では医療安全の観点からさらなる工夫の余地があると思われていることもあります。しかしながら、これらのような患者さん・医療従事者の声を、医薬品開発や既存の医薬品の改良のためのヒントとなるように加工(定量的、定性的)し、抽出する取り組みはなく、製薬企業にとっても市場ニーズを網羅的に把握しづらいという課題があります。

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