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量子コンピュータのシミュレーション性能を劇的に向上させる「蒸留」限界を突破! - 物理現象の局所化による情報の遮断を活用 -

Digital PR Platform / 2024年8月23日 0時0分


7.各研究機関の役割


大阪大学:局所仮想純化法の提案、精度の理論的な解析の主導、数値シミュレーションを主導して実行した。
東京大学:局所仮想純化法の提案、解析内容・モデルの検討、数値シミュレーションへ貢献した。
中央大学:局所仮想純化法の精度改善への助言及び解析内容の検証を行った。
NTT:エラー抑制法、特に仮想蒸留法の局所化における精度の理論的解析の精緻化に寄与した。


【用語説明】
※1 量子コンピュータ:
物理学における最も基礎的な学問の一つである、量子力学に基づいて動作する計算機のこと。

※2 もつれ測定:
古典力学では説明できない、純粋に量子力学的な相関のことを、量子もつれ(エンタングルメント)という。複数の状態に量子もつれを作って測定を行うことを、もつれ測定と呼ぶ。

※3 量子多体系:
量子力学に従う多数の粒子が相互作用した系のこと。

※4 局所性:
ある地点で起きた出来事により、遠くの実験結果が直ちに変わることはない、という性質のこと。

※5 リチャード・P・ファインマン:
米国の理論物理学者。量子電磁力学の発展に大きく貢献した業績により、シュウィンガー・朝永振一郎とともに、1965年にノーベル物理学賞を受賞(1918 ~ 1988)。

※6 熱平衡状態・非平衡ダイナミクス:
熱平衡状態とは巨視的に見て変化しない状態のこと。非平衡ダイナミクスとは、量子力学の基本原理であるシュレディンガー方程式に従った系の時間発展のこと。どちらも従来のコンピュータでシミュレーションするのは一般に難しいと考えられている。

※7 量子状態の純度:
量子状態がどれだけ純粋状態に近いのかを示す指標のこと。量子状態は純粋状態・混合状態の二つがある。純粋状態とは、一つの状態ベクトル(波動関数)だけで表されるような状態のこと。これに対し、複数の純粋状態がある確率で混ざっている状態のことを混合状態と呼ぶ。

※8 仮想冷却法・仮想蒸留法:
もつれ測定を用いた、状態の冷却・ノイズ緩和の手法のこと。


[画像4]https://digitalpr.jp/simg/2341/93594/500_110_2024082111301566c55137746cc.JPG



【参考URL】
箱嶋 秀昭 助教 
研究者総覧URL:https://rd.iai.osaka-u.ac.jp/ja/be3f0182f9b213ca.html

松崎 雄一郎 准教授
中央大学研究者データベース:https://c-research.chuo-u.ac.jp/html/100004540_ja.html

吉岡 信行 助教
東京大学 教員検索:https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/people/k0001_03574.html




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