1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. プレスリリース

調布市・狛江市におけるヘルスリテラシー、QOL、健康行動に関する横断調査

Digital PR Platform / 2024年8月23日 10時25分

2. 研究方法
2023年9月~10月、18歳以上の調布市・狛江市に在住・在勤者を対象にインターネットを利用し調査を実施しました。調査内容は、ヘルスリテラシー、健康行動、QOL、基礎情報(性別、年齢等)について回答を得ました。分析は、χ2検定および共分散分析を行いました。本研究は所属機関の倫理委員会の承認を得て実施しました。

3. 研究成果
調布市1170名、狛江市350名の合計1520名を分析対象としました。
ヘルスリテラシー(HL)
若年層(20歳代~30歳代)、世帯収入200万円未満の者はHLが低くなりました(η2=0.03, p < .01)。
健康行動
「睡眠が十分でない」と回答した割合(男性43%、女性47%)が、全国平均(男性34.6%、女性37.8%)よりも高くなりました。
若年層は、夕食が遅い、夕食後の間食、よく眠れない、健康診断を受けていない傾向がみられました。また、未就学児がいる場合、不健康な食生活(早食い、夕食が遅い、夕食後の間食)、喫煙、飲酒の割合が高くなりました。
生活の質(QOL)
若年層(20歳代;η2=0.04, p < .01)、未就学児子育てあり(η2=0.01, p < .01)、同居家族がいる者(η2=0.01, p < .01)、世帯収入200万円未満の者(η2=0.02, p < .01)においてQOLが低くなりました。

4. 今後の展開
若年層においてHLが低いことは、就労、育児といったライフイベントが重なる世代であり、自身の健康に対する興味・関心が低い可能性が考えられます。そのため、若年層のヘルスリテラシーを高め、健康行動を促すための健康教育の必要性が示唆されました。JANPセンターでは、本調査結果をもとに“若い世代の健康”に着目し、女性やカップルを対象として将来の妊娠のための健康管理を促す「プレコンセプションケア」をテーマに活動を推進していきます。


論文情報
掲載誌名: Public Health Nursing
タイトル: Cross-sectional study to identify health literacy, health behavior, and quality of life in Chofu and Komae cities in Japan: Formative research in community based nursing practice
URL: https://doi.org/10.1111/phn.13384
著者: 島崎崇史 東京慈恵会医科大学医学部医学科環境保健学講座 
志村友理 東京慈恵会医科大学医学部看護学科在宅看護学 
大橋十也 東京慈恵会医科大学医学部看護学科健康科学 
中村英輝 東京慈恵会医科大学医学部看護学科精神看護学 
浅川友祈子 東京慈恵会医科大学医学部看護学科母性看護学
高橋衣 東京慈恵会医科大学医学部看護学科健康科学 

【本研究内容についてのお問い合わせ先】
東京慈恵会医科大学地域連携看護学実践研究センター
ニーズ・リソース・マッチンググループ 講師 志村友理 電話 03-3480-1151(代)

【報道機関からのお問い合わせ窓口】
学校法人慈恵大学 経営企画部 広報課 電話 03-5400-1280 メール koho@jikei.ac.jp

以上




本件に関するお問合わせ先
学校法人慈恵大学 広報課 
メール:koho@jikei.ac.jp
電話:03-5400-1280

関連リンク
慈恵大学 プレスリリース一覧
https://www.jikei.ac.jp/press/


この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください