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光ファイバセンシング機能を付与したIOWN オールフォトニクス・ネットワークにおいて広域での交通流モニタリングを実現 ~今後のIOWN APN普及時における柔軟な都市モニタリングを可能に~

Digital PR Platform / 2024年9月30日 11時6分

光ファイバセンシング機能を付与したIOWN オールフォトニクス・ネットワークにおいて広域での交通流モニタリングを実現 ~今後のIOWN APN普及時における柔軟な都市モニタリングを可能に~

発表のポイント:

IOWN オールフォトニクス・ネットワーク(All Photonics Network、以下「APN」)*1に光ファイバセンシングを組み合わせる構成を考案・構築し、一般道の広域かつ面的な交通流モニタリングが実現できることを実証しました。
今後のIOWN APNと連携し、都市モニタリングを低コストかつ迅速・フレキシブルに実現可能とする技術を確立しました。

 日本電信電話株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:島田 明、以下「NTT」)、東日本電信電話株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:澁谷直樹、以下「NTT東日本」)、西日本電信電話株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:北村 亮太、以下「NTT西日本」)、日本電気株式会社(本社:東京都港区、取締役代表執行役社長兼CEO:森田隆之、以下「NEC」)は、共同で、IOWN APNに光ファイバセンシング機能を付与する接続構成を考案しました。本構成を既に地下に敷設してある複数ルートの通信用光ファイバ(NTT西日本管内:大阪市内)へ適用することで、光ファイバセンシングによる面的なエリアの交通傾向の把握および交通状況のリアルタイム可視化・トレンド分析ができることを実証しました。
 IOWN APNでの光ファイバセンシングにより、都市モニタリングの面的展開が低コストかつ迅速・フレキシブルに実現可能となります。今後は、本成果を踏まえた利用シーン探索を進めるとともに、光ファイバセンシングの社会実装による社会/地域課題解決に資する、より高度な光ファイバセンシングの確立に向け研究開発と共創活動を推進します。

1.背景
 通信用光ファイバをセンサとして活用することが可能な光ファイバセンシングは、工事振動の検知[1]、道路除雪判断の支援[2]、通信設備保守運用の効率化[3]に関する実証実験や技術導入が進み、新たな社会的価値を創出する技術として期待されています。IOWN APNと光ファイバセンシングを組み合わせると、IOWN APNによる大量データの高速転送を生かした高度なデータ解析が可能になり、センシングデータの活用を促進できると考えられています。さらに、IOWN APNを構成するAPN-Gateway(以下「APN-G」*2)の光パス選択機能を利用することで、一つの光ファイバセンシング装置でAPN-Gに接続された既設の複数の通信用光ファイバが測定可能となります。このように、IOWN APNと連携した光ファイバセンシングは面的、低コストかつ迅速・フレキシブルな都市モニタリングが実現する可能性を備えており(図1)、これらのメリットは、IOWN Global Forumの発刊文書にも記載されています[4]。
 今回4社は、IOWNを利用した光ファイバセンシングの社会実装に向け、APN-Gを介して光ファイバセンシングを実施可能にする接続構成を構築し、一般道の広域かつ面的な交通流モニタリングを実施しました。光ファイバセンシングによる交通流モニタリングはこれまでいくつか例[5]が報告されておりますが、複数の一般道に沿って広域かつ面的にモニタリングした実施例は今回が初めてです。

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