【東洋大学国際観光学部News Letter 2024 Vol.2】 新しい観光のパラダイム「再始動したインバウンド観光とその展望」
Digital PR Platform / 2024年10月9日 12時7分
東洋大学国際観光学部では、新しい観光の考え方・取り組みを連載で紹介する「新しい観光のパラダイム」を、2021年度から公開しています。コロナ禍が落ち着き、観光の復活が本格的に進められているこの時期に、観光産業・教育における新しい潮流を解説するコンテンツを、連載していきます。2024年度のテーマは「日本の鉄道経営と今後のイノベーション」「再始動したインバウンド観光とその展望」「ポストコロナにおける宿泊産業の潮流」「対面サービスのコミュニケーション、その価値の再構築」の4つです。東洋大学ではこれからも、変化に対応し、時代を切り拓ける人材を育成していきます。
イントロダクション
コロナ禍を経て日本のインバウンド観光需要は消失し、そして元に戻りました。数だけを追えば話はそれだけですが、この5年の間でその中身は変わったように思います。新しい観光のパラダイムを示すにあたって、インバウンド観光をテーマにいくつかの視点をお届けします。
コロナ禍の前後でインバウンド観光の何がどう変わったか?
インバウンド観光旅行者の意識と行動に着目して、その変化を考えます。はじめに、旅行者意識の変化をみてみましょう。訪日中国人旅行者数は、2024年7月にコロナ禍後はじめて国別の訪日客数でトップ(24%)を記録しましたが、コロナ禍前は一貫して首位だった(例えば2019年は30%)ことを思い返すと、中国からの旅行需要回復には長い時間がかかりました。コロナ禍を経て、いまどのような人が日本を訪れるのでしょうか。
私はコロナ禍前から、中国との共同研究で中国居住者の訪日意向を観測していました。2024年4月の最新データによれば、いまでも日本への旅行に慎重な人は、20代、30代の若者、年収の高い人という傾向が示されています。富裕層と若者はどちらも、将来的に日本のインバウンド観光を支えてくれる大事なマーケットですが、もしかしたら彼らは日本ではなく、ヨーロッパ等、他の観光地に関心が向いているのかもしれません。数が戻ったからと安心ばかりはしていられないようです。
次に、旅行行動の変化に着目します。私は2015年から富士河口湖町の観光統計調査整備に携わっていて、夏季と秋季の年に二回学生とともに観光客へのアンケート調査をおこなっています。もうすぐ10年が経過しますが、そこでずっと観察していると、コロナ禍前後での旅行行動の変化にいくつか気が付きます。2つ紹介します。
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