東京都多摩地域の森林におけるボランタリークレジット創出に向けた実証事業を産学6者で共同実施~「持続可能な林業×生物多様性の保全」で農林業を通じた地域経済循環型ビジネスモデル実現を目指す~
Digital PR Platform / 2024年10月17日 11時0分
※写真:産業用無人ヘリコプター(ヤマハ発動機)
[画像5]https://digitalpr.jp/simg/1619/97074/700_467_20241016140406670f494660dbb.jpg
※写真:ミツバチによる蜜採取の様子(生物多様性)
③1次データの解析・評価
森林のあり姿を高精度で再現したデータに基づき、iforest、ヤマハ発動機、九大UIが共同でCO₂吸収・固定量の将来予測モデリングを行います。また、バイオームが森林内の植生構造と、鳥類・哺乳類・昆虫などの動物種のデータから、実証地における生物多様性の情報を定量化します。
④方法論の策定
iforestと九大UIの共同研究により、森林と生物多様性の高精度な将来予測に基づいた、森林管理プロジェクトの新たな方法論づくりを行います。特に、九大UIは、JAXA(宇宙航空研究開発機構)などの専門機関との長年にわたる共同研究を通じた、衛星データの高度な解析技術を有しています。また、解析した衛星データを実社会に応用する研究でも優れた成果をあげています。例えば、2024年1月には、英科学誌ネイチャー姉妹紙において、衛星データと統計データを用いた日本全土の森林CO₂吸収量とその社会経済的価値を100mグリッドで分析した日本初の論文*⁸を発表しました。
このように、ヤマハ発動機が収集する高精度な森林価値の1次データ、ならびにバイオームが有する日本最大級の生物分布ビッグデータにもとづく生物多様性データと、九大UIによる衛星データの高度な解析技術を組み合わせることで、森林管理のカーボンクレジットに関する現時点での最適な方法論を開発します。
*8 Forest carbon removal potential and sustainable development in Japan | Scientific Reports (https://www.nature.com/articles/s41598-024-51308-z/
)
⑤方法論の審査・登録、カーボンクレジットの認定・発行
新たな方法論は、NCCCでの方法論登録を目指します。登録が認められた場合、本実証地を含む多摩地域を対象として、当該方法論を用いたNCCCカーボンクレジットの創出事業に着手し、認証・発行を目指します。
なお、NCCCに登録されるカーボンクレジットの方法論は、「自然資本の価値向上、科学的根拠、現実的なMRV*⁹」の全てが高次元で整合する最適解を追求しています。それにより、質の高いCO₂除去・削減の取組みが加速し、脱炭素社会の実現を後押しする役割を担います。
*9 MRV: Measurement(削減量の計測)・Reporting(認証機関への報告)・Verification(認証機関の検証)
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