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法政大学植木教授らが東京都で128年ぶりに植物プランクトン「ボルボックス」を再発見

Digital PR Platform / 2024年10月17日 14時5分


◆今後の展望
 本研究により、120年以上もの間謎に包まれていた東京産ボルボックスが非常に身近な場所に生息していることがわかりました。ボルボックスの外濠調査研究はその後も継続しており、2022年、2023年の同時期にも同地点から本種が確認されています。今後も周辺の水域の調査を続けることで、ボルボックス類の分布と生態の理解が進むと期待できます。

◆注釈
・ボルボックス:和名オオヒゲマワリ。淡水に生息する遊泳性・多細胞性の緑藻。数百〜数千の細胞が球の表面に並び、内側に次世代の個体が位置する。系統分類学的研究だけでなく、体細胞と生殖細胞の分化、性の進化、形態形成運動、光反応行動などさまざまな分野の研究に用いられている。

・無性生殖と有性生殖:ボルボックスは適切な環境に置かれると、他の個体と交配することなく無性的に素早く増殖する。環境が変化すると卵と精子を形成し、受精して受精卵すなわち接合子を作る。接合子は殻に覆われており乾燥や低温に耐えることができる。一般的に、ボルボックスは接合子の状態で冬を越した後、再び適切な環境条件になると発芽して新たな無性球体を形成する。


◆発表論文
【タイトル】Two species of the green algae Volvox sect. Volvox from the Japanese ancient lake, Lake Biwa
【著者】Hisayoshi Nozaki, Ryo Matsuzaki, Koichi Shimotori, Noriko Ueki, Wirawan Heman, Wuttipong Mahakham, Haruyo Yamaguchi, Yuuhiko Tanabe, Masanobu Kawachi
【掲載誌】PLOS ONE
【URL】 https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0310549
【DOI】 https://doi.org/10.1371/journal.pone.0310549

◆発表者
 本研究の発表者は以下のとおりです。

 植木 紀子(法政大学自然科学センター・法学部法律学科 教授)
 野崎 久義(法政大学兼任講師)



【取材に関するお問い合わせ先】
 法政大学 総長室広報課
 TEL:03-3264-9240 E-mail:pr@adm.hosei.ac.jp 

【研究内容に関するお問い合わせ先】
 法政大学自然科学センター・法学部 教授 植木 紀子
 TEL:03-3264-4142 E-mail:noriko.ueki@hosei.ac.jp


【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/

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