実践女子大 生活環境学科の学生がアップサイクルに挑戦。多摩都市モノレールと協力し廃棄予定の制服を使用。持続可能なサイクルに。
Digital PR Platform / 2024年10月28日 14時5分
実践女子大学(東京都日野市、難波雅紀学長)の学生は授業の一環で、多摩都市モノレール株式会社(東京都立川市、奥山宏二社長)などと協力し、廃棄処分になる使用済みの制服などを利用したアップサイクルに挑戦しました。企業の悩みを、デザインを学ぶ学生が解決すると共に、縫製を障がい者が担うことで障がい者支援にも貢献する取り組み。完成したバッグやポーチ、ペットボトルホルダーは、日野キャンパスでの学園祭「常磐祭」(11月9、10日)と、立川市のモノレール車両基地で多摩都市モノレールが主催する「多摩モノまつり2024」(同16日)で展示販売されます。
素材生かしてショルダーバッグ、ペットボトルホルダー、ポーチ。常磐祭と多摩モノまつりで展示販売へ
作品は、ショルダーバッグやペットボトルホルダー、ポーチの9種類。秋冬のトレンドを意識した大型のバッグのほか、子供から大人まで幅広い世代で使用できるポーチ、ホルダーを折り曲げることでサイズの違うペットボトルを収納できるように工夫したペットボトルホルダーなどがあります。
昨年8月、多摩都市モノレールから「廃棄予定の制服や作業着を使って、SDGsの活動を一緒にできないか」と大学側に声掛けがあり、生活科学部生活環境学科の滝澤愛准教授のゼミ生9人が今年春から本格的にアップサイクル品の製作を始めました。
まず、多摩都市モノレールから使用済みの作業着、制服、ワイシャツ、ネクタイを、名古屋市の繊維専門商社「瀧定名古屋株式会社」からの未利用・廃棄予定生地の提供を受け、ゼミ生が素材を選んでバッグなどをデザインし、試作品を作成。サンプルは福祉施設「名古屋市身体障害者福祉連合会第一ワークス・第一デイサービス」(名身連)に送られ、ベルトの長さを調節可能に変更するなど施設の担当者からの細かい指摘を反映させ、そこで就労する障がい者が縫製をしました。
素材を提供する企業、アップサイクルのアイデアを提供する学生、縫製する障がい者のサイクルが継続できるようにするため、工賃を支払っても利益を生み出せる「売れる商品」を目指しました。そのため、作業着の胸ポケットやワイシャツの前側のボタンの形状を生かしたデザインにこだわり、接着剤が吹き付けられた布(接着芯)を貼って型崩れを防き、実用面での工夫も凝らしました。完成した計62点の作品は、同じ形状のバッグでも、ベルトの部分の素材が違うなど一点ものばかりです。
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