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子育て世代の育児・家事・労働時間の理想と現実のギャップが明らかになりました

Digital PR Platform / 2024年11月5日 10時0分

研究内容
① 回収結果
横浜市在住の結婚・子育て世代(妻が20歳~39歳)1万世帯の夫婦2万人を対象に、2024年1月から調査票を送付、回収しました。その結果、2,892件の回答が得られました(回収率:14.5%)。得られた回答のうち、有効回答は2,780件、Wave1からの継続回答は2,090件、Wave2のみの新規回答は690件でした。
  
② こども(末子)の年齢別での生活時間の理想と現実のギャップ


[画像1]https://digitalpr.jp/simg/1706/98109/500_310_202410311126306722ead677295.jpg
図1 平日の育児時間の現実と理想のギャップ


 平日の理想的な育児時間と現実の育児時間を調査し、妻と夫、こども(末子)の年齢別でのギャップの大きさを計算しました(図1)。その結果、こども(末子)が0歳児の場合、妻の現実の育児時間は理想に比べて3時間以上長いことが分かりました。こどもの年齢が上がるにつれて理想と現実のギャップは小さくなりますが、小学校入学後に再び少し増加する傾向がみられ、いわゆる「小1の壁」の影響が考えられます。一方で、夫はこどもの年齢にかかわらず、現実の育児時間が理想より常に0.5~0.9時間短いという結果でした。夫は育児の時間を1時間程度確保したいものの、それができていない状況が推察されます。




[画像2]https://digitalpr.jp/simg/1706/98109/500_300_202410311135156722ece37efbf.jpg

図2 平日の労働時間の現実と理想のギャップ




 平日の労働時間でも同様の分析を行いました(図2)。こども(末子)が0歳の場合、妻の現実の労働時間は理想よりも1.8時間短く、1歳でも0.8時間短い傾向でした。2歳以降はほぼ理想と現実のギャップはなくなりました。一方で、夫は1.2時間から1.9時間、理想よりも労働時間が長いと回答していました。夫は一貫して理想より長い労働時間となっており、前述の育児時間が確保できない要因の一つと考えられます。


[画像3]https://digitalpr.jp/simg/1706/98109/500_319_202410311137296722ed69352f8.jpg
図3 平日の家事時間の現実と理想のギャップ


 平日の家事時間でも同様の分析を行いました(図3)。家事時間では、妻の家事時間は全体的に理想よりも0.5~1.1時間長く、特にこどもが7歳時に長くなっている傾向がみられます。これは、小学校入学後の生活の変化が影響している可能性があります。また、夫の家事時間は理想よりも0.1~0.4時間短い傾向がありました。

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