【麻布大学】ヤエヤマクロレラの摂取が、マイコトキシンの一種であるデオキシニバレノールにより増悪する皮膚アレルギー症状を軽減する可能性を示す研究結果を確認
Digital PR Platform / 2024年11月1日 20時5分
麻布大学獣医学部の福山朋季准教授と株式会社ユーグレナ(本社:東京都港区、代表取締役社長:出雲充、以下「ユーグレナ社」)は、共同研究により、ヤエヤマクロレラの摂取が、マイコトキシン(※1)の一種であるデオキシニバレノール(※2)により増悪する皮膚アレルギー症状を軽減することを示す研究結果を確認したことをお知らせします。なお、今回の研究結果は、2024年9月8日~11日に開催された「EUROTOX 2024(欧州毒性学会)」(※3)で発表しました。
■ 研究の背景と目的
食品のマイコトキシン汚染は、人間や家畜に健康被害を及ぼすことが報告されています。マイコトキシンの一種であるデオキシニバレノールの免疫抑制作用や消化器系のダメージによる腸管バリア低下によって、炎症やアレルギーを引き起こす可能性があります。また、すでにアレルギーを持っている方がデオキシニバレノールにさらされると、そのアレルギー症状が悪化する可能性も指摘されています。
これまでの研究において、ヤエヤマクロレラの摂取が、マイコトキシンの直接的な吸着によって、マイコトキシンの吸収を阻害し、排出を促進することを報告しています(※4)。
今回は、ヤエヤマクロレラの摂取が、マイコトキシンの一種であるデオキシニバレノールにより増悪する皮膚アレルギー症状を軽減するかどうか、検証を行いました。
■ 研究の内容と結果
アレルギー性皮膚炎モデルマウスを① 無投与群、② デオキシニバレノール(DON)投与群、③DON+ヤエヤマクロレラ投与群に分類し、DONやヤエヤマクロレラを4週間経口投与しました。その後、アレルギー症状の一種である耳介皮膚厚や痒み行動の測定、また組織学的評価によって、皮膚の過形成や炎症の度合いの確認を実施しました。
その結果、無投与群と比較して、DONのみを投与した群では、耳介皮膚厚(図1)や痒み行動(図2)、組織学的評価による皮膚の過形成(図3a)や炎症(図3b)の度合いが有意に増加し、アレルギー性皮膚炎を発症していることが分かりました。しかしながら、DON+ヤエヤマクロレラ投与群ではDON投与群と比較して耳介皮膚厚(図1)や痒み行動の回数(図2)、組織学的評価による皮膚の過形成(図3a)や炎症(図3b)の有意な減少が見られ、アレルギー性皮膚炎症状の軽減が確認できました。
図1:耳介皮膚厚の変化
図2:痒み行動回数
図3:組織学的評価における(a)皮膚過形成の度合い(b)炎症の度合い
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