【龍谷大学】蒟蒻繊維素材による食後の血糖値上昇抑制効果を確認 株式会社NINZIAとの共同研究成果。脳卒中や心筋梗塞などの疾患リスク低減の可能性も
Digital PR Platform / 2024年11月5日 14時5分
【本件のポイント】
・龍谷大学は、株式会社NINZIAとの共同研究結果を日本栄養改善学会で発表、一般社団法人日本臨床栄養協会のジャーナルに掲載
・独自開発した蒟蒻繊維素材「ニンジャペースト」に含まれる水溶性グルコマンナンが胃内に滞留し、血糖上昇を抑制したことにより、食後30分および60分後の血糖値及び血糖上昇曲線下面積(IAUC)が減少したことを確認。
・本素材により脳卒中などの疾患リスクを低減できる可能性があるほか、本学と同社の連携により様々な⾷習慣にマッチした次世代素材を開発することで健康増進への貢献を図る。
【研究の背景】
学校法人 ⿓⾕⼤学(京都市、専務理事:⼊澤 崇、以下「本学」)の中村富予教授・山﨑正幸教授・西澤果穂講師(いずれも農学部食品栄養学科)は、次世代素材系フードテック企業株式会社NINZIA(神戸市中央区、代表取締役:寄玉昌宏 ※旧「株式会社Sydecas」)と、会社独⾃の蒟蒻由来⾷材ニンジャペーストを活用し、整腸機能と応⽤についての共同研究を行ってきました。
水溶性食物繊維は、糖質の吸収を遅らせて血糖上昇を抑制することが知られており、摂取することで、脳卒中や心筋梗塞などの疾患リスクを低減できる可能性があります。一方、日本の伝統食材「こんにゃく」に含まれる食物繊維は不溶性で、それ自体血糖値上昇抑制効果をもちません。
蒟蒻繊維素材ニンジャペーストは、水溶性と不溶性食物繊維を併せ持ち、またその名の通り「忍者のように」様々な食材に馴染むことから摂取が容易で、日常的に血糖上昇を抑制できることが期待できます。
【研究結果】
蒟蒻繊維素材ニンジャペーストを緑茶に添加したものを使用して、「血糖値スパイク」に関連する食後時間における血糖上昇抑制効果を調べました。ご飯摂取の10分前に試験飲料を摂取させた場合、基準値と比較して食後30分および60分の血糖値は有意に減少(p<0.01, p=0.003)。
血糖上昇曲線下面積(IAUC)も、ご飯摂取の10分前に試験飲料を摂取させた場合に基準値と比較して、有意に減少( p=0.003)しました。
本共同研究成果から得られた科学的根拠と本学のもつ豊富な⾷品研究の知⾒から、低糖質・低カロリー・アレルゲンフリー・ハラール対応・ヴィーガン対応など、様々な⾷習慣にマッチした次世代フードニンジャペーストが開発され、人々の健康増進に貢献していくことが期待されます。
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