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Butterfly glioblastomaの発生起源の解明~大脳半球発生なのか?~--北里大学

Digital PR Platform / 2024年11月19日 14時5分



■今後の展開
 本研究で、butterfly glioblastomaには少なくとも2つのサブタイプがあり、発生起源に注目することで、これまでの理解通りの大脳半球からの発生タイプに加えて、脳梁から発生するタイプの存在を示唆することができました。また、予後不良とされるbutterfly glioblastomaの中に、さらに予後不良な脳梁タイプが存在し、分子学的にも大脳半球タイプと異なることを示唆できました。同時期に、butterfly glioblastomaに対する手術手技の報告も我々のグループから出しています (Shibahara et al., World Neurosurg 180:110, 2024)。本研究では次世代シーケンス解析を用いた網羅的な検討は行っていません。今後の検証により、発生起源の同定を可能とするKeyとなる分子が見つかることを期待します。少なくとも、本研究では、一元的に説明できない事象に対し、新たな視点で解析し結論を導けたことが本研究分野において重要な知見であると考えます。



■論文情報
【掲載誌】Neuro-Oncology Advances
【論文名】Radiological, clinical, and molecular analyses reveal distinct subtypes of butterfly glioblastomas affecting the prognosis
【著 者】Ichiyo Shibahara, Ryota Shigeeda, Takashi Watanabe, Yasushi Orihashi, Yoko Tanihata, Kazuko Fujitani, Hajime Handa, Yuri Hyakutake, Mariko Toyoda, Madoka Inukai, Kohei Uemasu, Mitsuhiro Shinoda, Hideto Komai, Sumito Sato, Takuichiro Hide, Toshihiro Kumabe
【DOI】https://doi.org/10.1093/noajnl/vdae180


・本研究はJSPS科研費 (18K16569 and 22K09291)、SRL、横山臨床薬理、金原一郎記念医学医療振興財団、赤枝医学研究財団、上原記念生命科学財団、武田科学振興財団、大樹生命厚生財団、All Kitasato Project Studyの助成を受けたものです。

■用語解説
※ 脳梁 (英語名:Corpus callosum)
  両側大脳半球を繋ぐ交連線維



■問い合わせ先
≪研究に関すること≫
 北里大学医学部脳神経外科
 講師 柴原一陽
 e-mail:shibahar@med.kitasto-u.ac.jp

≪取材に関すること≫
 学校法人北里研究所 総務部広報課
 〒108-8641東京都港区白金5-9-1
 TEL:03-5791-6422
 e-mail:kohoh@kitasato-u.ac.jp


【リリース発信元】 大学プレスセンター https://www.u-presscenter.jp/

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