国内初、IOWN APNによるフルリモートプロダクション環境を実現 ~TBSとNTTが共同で、離れた撮影現場に制作設備を持ち込まない映像プロダクションDXを実証~
Digital PR Platform / 2024年11月20日 15時8分
2.取り組みの概要
本取り組みでは、実際の放送局であるTBSの赤坂スタジオ(東京都港区)、スポーツイベントを開催しているスタジアム(埼玉県さいたま市)、3000km離れた台湾の中華電信股份有限公司(以下、「中華電信」)の3拠点の映像を、東京都蔵前の制作プライベートクラウドを介して、大容量・低遅延・ゆらぎなしの特徴を持つAPNで接続しました。NTT武蔵野研究開発センタ内にコントロールパネルにてスイッチング等の映像制作ができる環境を構築し、APNで各撮影場所を接続することで、大規模なフルリモートプロダクションが可能であることを実証しました。
映像はTBSのほかにJリーグ(日本プロサッカーリーグ)より提供いただき、スイッチャー等の映像制作装置はソニーマーケティング株式会社より、映像伝送装置はNTTイノベーティブデバイス株式会社より、リモートカメラはパナソニック コネクト株式会社より提供いただき、クラウドCG制作等のサービスは株式会社朋栄のサービスを利用して、実験環境を構成しました。
[画像1]https://digitalpr.jp/simg/2341/99335/700_321_20241119181210673c566af23e7.png
図. APNを活用したリモートプロダクションのイメージ
3.技術のポイント
(1) 大容量
拠点間で1波長あたり100Gbps以上の大容量の光伝送パスを通し、各撮影場所の複数台のカメラを同時にスイッチャーに接続。非圧縮の映像を大容量かつ低遅延で伝送することで、通常の映像制作と変わらない操作を実現。
(2) 低遅延
映像制作に必要なカメラへの制御信号や、リモートでのカメラコントロールなどの制御情報を光伝送パスに送出し、物理限界に迫る超低遅延のリアルタイムコントロールを行い、現場で映像制作しているかのような環境を実現。
(3) ゆらぎなし
ネットワーク遅延の時間変動がない遅延ゆらぎなしの伝送環境を用いて、国内の遠隔拠点や国外の接続に対しても、PTPの時刻同期信号をネットワーク上で透過させ、高品質な装置間の継続的な同期を実現。
4.本取り組みの成果
① リモート拠点のカメラ15台分のHD品質の非圧縮・大容量のリアルタイム映像伝送(放送規格SMPTE ST2110に準拠)によるリモートプロダクションに成功。リモートカメラコントロールを3000km離れた拠点間で約30msの伝搬遅延で実現。従来ネットワークでは難しかった生放送要求レベルの安定的な拠点装置間のPTPロック維持を、1μs未満のジッタにより実証。
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