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4年連続!教授2名が「Highly Cited Researchers」に同時選出 近畿大学医学部・病院のがん研究が世界的な医学の進歩に貢献

Digital PR Platform / 2024年11月21日 20時5分

【受賞者紹介】
工藤正俊(くどうまさとし)
所属:近畿大学医学部内科学教室(消化器内科部門)
職位:主任教授
専門:消化器内科学
論文出版数(Publications):1,294
総引用数(Total Times Cited):62,654
※令和6年(2024年)11月現在
Publons:https://publons.com/researcher/3112744/masatoshi-kudo/metrics/

【受賞コメント】
令和6年(2024年)も、6年連続で「Highly Cited Researchers」に選出されたことについて、大変光栄に思っています。本年は、当大学消化器内科学教室から89編の英文論文を出版することができました。消化器がんに関する論文が多く、「肝臓がん」のみならず、「胆道・すい臓がん」、「食道がん・胃がん・大腸がん」に関するものが多くを占めます。これも一重に、教室の先生方の意欲と頑張りによるところが大きいと大変感謝しております。
私は臨床医であり、「肝臓がん」の患者さんの命を救いたい、という一心で臨床研究を志し、これまで継続してまいりました。ひと昔前は、「肝臓がん」というと不治の病のように思われていましたし、実際そうでした。しかしながら、最近の免疫療法の急速な進歩に加え、私たちが開発した「局所焼灼療法・肝動脈塞栓療法や肝切除を免疫療法と併用する根治的治療戦略」により、「肝臓がん」の患者さんにも治癒をもたらすことができるようになってきました。これらの私たちのアイデアを世界に向けて発信・提唱し続けてきた結果、「局所治療・動脈塞栓療法と免疫療法を組み合わせる治療戦略」が国際共同医師主導臨床試験のみならず、複数の第3相国際共同ランダム化比較試験でも採用され世界レベルで実施され、令和6年(2024年)に米国臨床腫瘍学会消化器癌シンポジウム(ASCO-GI)や欧州臨床腫瘍学会(ESMO)においてその良好な結果が次々と発表されました。
これらの試験結果の論文発表も間近となっています。まさに日本から世界に向けて発信した治療戦略が、このような第3相国際共同臨床試験において採用・証明された意義は大変に大きいものがあります。すなわち、このことは日本のみならず世界中の肝臓がん患者さんの生命予後を延長することに繋がるからです。いわば私たちの提唱・研究成果が世界で認められ、目の前の日本の患者さんのみならず世界中の患者さんの命を救うことに繋がるわけですので、臨床医としては大変に大きいやり甲斐を感じています。
今後も多くの課題が残っているという意味において、臨床研究には終わりがありません。これまでも「肝臓がん」の治療成績では日本が世界をリードしてきましたが、今後も日本から世界に向けて「肝臓がん」の患者さんに治癒をもたらす新しい治療法の開発と、世界へ向けた発信を全力で行っていきたいと考えています。

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