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【麻布大学】イエネコの高精度なゲノム解読と未解明の遺伝子群の発見 - 動物の個別化医療へ前進

Digital PR Platform / 2024年11月22日 14時5分

【麻布大学】イエネコの高精度なゲノム解読と未解明の遺伝子群の発見 - 動物の個別化医療へ前進



アニコム ホールディングス株式会社(代表取締役 小森 伸昭)の子会社であるアニコム先進医療研究所株式会社(代表取締役社長 堀江 亮)、国立遺伝学研究所、公益財団法人 かずさDNA研究所、香港中文大学、宮崎大学、麻布大学は、共同研究(以下 本研究)を通じて、ネコのすべての遺伝情報(ゲノム)を正確に解読するとともに、これまで染色体上で見つかっていなかった遺伝子を1,600個以上明らかにすることに成功しました。この成果は、ネコの遺伝研究の基盤情報となるだけでなく、未知の遺伝病解明や再生医療、分子標的薬開発への応用が期待されます。




本研究の成果は、オランダの出版社Elsevierが刊行する学術誌『Journal of Advanced Research』にて、10月28日にオンライン公開されました。

【原論文情報】
掲載誌:Journal of Advanced Research
論文リンク: https://doi.org/10.1016/j.jare.2024.10.023

DOI: 10.1016/j.jare.2024.10.023
原題:Chromosome-scale assembly with improved annotation provides insights into breed-wide genomic structure and diversity in domestic cats.
著者名:Yuki Matsumoto, Claire Yik-Lok Chung, Sachiko Isobe, Mika Sakamoto, Xiao Lin, Ting-Fung Chan, Hideki Hirakawa, Genki Ishihara, Hon-Ming Lam, Shinobu Nakayama, Shigemi Sasamoto, Yasuhiro Tanizawa, Akiko Watanabe, Kei Watanabe, Masaru Yagura, Yoshihito Niimura, Yasukazu Nakamura

■本研究の概要と成果

生物のすべての遺伝情報(以下 ゲノム)は、その生物を形作るもっとも基本的な情報です。ヒトではゲノムを詳細に読み解くことで、遺伝病研究やがんの個別化医療、人類史の解明に貢献しています。国際基準ゲノム配列(以下 参照配列)は、こうした研究を行う上でなくてはならない基盤情報ですが、ヒトやマウスなど一部を除く多くの動物では、この情報はいまだ未整備あるいは不完全なままであり、詳細な生物学研究を進める上で課題となっていました。

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