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クレール・ドゥニ監督「美しき仕事」4Kレストア版予告編、新場面写真公開

映画.com / 2024年4月15日 13時0分

写真

外人部隊の男たちを描く (C) LA SEPT ARTE – TANAIS COM – SM FILMS – 1998

 クレール・ドゥニ監督が1999年に発表し、日本では長らく劇場未公開だった傑作「美しき仕事」4Kレストア版の予告編(https://youtu.be/CQ9OAv6sj74)、場面写真が公開された。

 2022年度発表されたSight&Sound「史上最高の映画」に堂々の7位にランクインし現在再評価の機運が高まる本作は、ドニ・ラバンが主演した作品。アフリカ・ジブチを舞台に、外人部隊とそれを率いる指揮官の訓練の日々を描く。

 仏・マルセイユの自宅で回想録を執筆しているガルー。かつて外国人部隊所属の上級曹長だった彼は、アフリカのジブチに駐留していた。暑く乾いた土地で過ごすなか、いつしかガルーは上官であるフォレスティエに憧れともつかぬ思いを抱いていく。そこへ新兵のサンタンが部隊へやってくる。サンタンはその社交的な性格でたちまち人気者となり、ガルーは彼に対して嫉妬と羨望の入り混じった感情を募らせ、やがて彼を破滅させたいと願うようになる。

 予告編では、アニエス・ゴダールが手がけ、数々の撮影賞を受賞した、目が眩むほどに青いアフリカの海岸から映像が始まる。「『意志の勝利』を撮り、褐色の肉体を祝い、深海の極彩色に潜った、レニ・リーフェンシュタールの、いかがわしい問いが沸き立つ。」との文筆家の五所純子さんからのコメントが目に止まり、端正な顔立ちの新兵サンタン、フランス映画界の生きる伝説ラバンが演じるガルー、そしてもう一人のキーパーソン、フォレスティエの姿が映る。静かだがどこか不穏な雰囲気から、映像は転調し、まさに踊りださんとするラバンの姿で終わる。

 「ムーンライト」のバリー・ジェンキンス監督、「aftersun アフターサン」のシャーロット・ウェルズ監督が本作の影響を受けたと公言し、ヴィム・ヴェンダース、ジム・ジャームッシュらからも愛される本作。グレタ・ガーウィグも「美しくてエモーショナル。現実離れしていながら、深く胸を打たれる」と絶賛し、2019年度BBCによる「女性監督映画ベスト100」第4位、2023年度版TIME誌「過去100年の映画ベスト100」でも選出されている。

 5月31日からBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国順次公開。

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