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鈴木亮平&森田望智が語り尽くす「シティーハンター」 新たに作ったルールは?「冴羽獠が嫌われてしまうことは避ける」

映画.com / 2024年4月27日 10時0分

森田:私は最初にお話をいただいた時は恥ずかしながら「シティーハンター」を観たことがありませんでした。それでマンガを読んだり、アニメを全部見たりしたのですが、すっかりファンになってしまいました。

 ただ、私もマンガやアニメを見たときに、もしかしたら現代では受け入れられない表現も一部あるかもなとは思いました。ですが、そういった感覚は今回の「シティーハンター」ではまったく感じなかったんです。嫌悪感もなく、普通にいち女性として楽しめたのってとても大切なことだなと思っています。とてもライトな“もっこり”で見やすかったですね。

鈴木:僕はコンプライアンスというのは性的なものが一切駄目というルールではなくて、それによって誰かが被害をこうむったり、傷ついたり、生きづらい社会をつくる後押しをしてしまったらいけない、ということだと捉えているので、そこは分けて考えるべきだと思っています。そういったところを履き違えなければ、今後も楽しい「シティーハンター」はできると思っています。

■撮影現場ではインティマシー・コーディネーターがケアしていた

――逆に森田さんから見て、本能に忠実な冴羽獠というキャラクターはどういう風に見えましたか?

森田:もちろんそうしたところも冴羽獠さんの魅力のひとつだと思いますが、本当の獠さんって、もっと深いところで誰にも打ち明けてないような何かを持っている人だと思っています。何も語らない部分も、言葉より行動で体現していて、そういうところがすごくカッコいいですよね。だからちょっとおちゃめな一面があることによって、よりカッコよく見えるし、本当の獠さんの思っていることがより引き立つんだろうなと思いながら見ていました。

鈴木:そこが獠の魅力ですよね。「本能に忠実」ということでいうと、今回いろんなシーンを安心して撮影できたのは、インティマシー・コーディネーター(※)さんのおかげでした。ベッドシーンのようなものはありませんが、水着の女性やキャバレーで働く女性など、少しでも性的なニュアンスのある現場には入ってくださっていました。女性だけでなくて、僕が裸で踊るシーンでも同じです。事前に何をやるかを具体的に説明して、現場でもモニターを常にチェックしてくださって、俳優のケアをしてくれました。おかげさまであの踊りのシーンでは、観客も僕も余計な心配なく、盛り上がりながら良いシーンが撮影できました。

※性的なシーンにおいて制作側の意図をしっかりと俳優に伝える一方で、演じる俳優側を身体的、精神的に守り、サポートするスタッフのこと

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