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ペドロ・アルモドバル監督、イーサン・ホーク&ペドロ・パスカルの短編公開決定 クイアたちの愛を描く西部劇

映画.com / 2024年5月10日 12時0分

写真

ポスター画像 (C)2024 El Deseo D.A. S.L.U. All Rights Reserved.

 スペインの名匠ペドロ・アルモドバルとメゾンとして映画製作に初めて本格的に参入したイヴ・サンローランの子会社「サンローラン・プロダクションズ」がタッグを組み、イーサン・ホークとペドロ・パスカルが出演する短編「ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ」が、7月12日公開される。鑑賞料金は1000円(税込み)。

 第76回カンヌ国際映画祭でプレミア上映され話題を集め、アルモドバルにとって短編2作目となる本作は、男性社会で生きるクイア保安官たちのせつない愛を濃密に描く西部劇だ。このほど、予告編、場面写真、ポスターも披露された。

 舞台は1910年。若き日に共に雇われガンマンとして働いていた旧友の保安官ジェイクを訪ねるため、シルバは馬に乗って砂漠を横断する。メキシコ出身のシルバはしっかり者で感情的、つかみどころがないが温かい心の持ち主だ。一方アメリカ出身のジェイクは厳格な性格の持ち主で、冷淡で不可解、シルバとは正反対だった。出会ってから25年が経つ二人は酒を酌み交わし、再会を祝い愛し合うが、翌朝ジェイクは豹変する。彼はシルバがここへ来た、本来の目的を探ろうとしていた。

 「アルモドバルの映画に出てくる女性たちは、強くもあり弱くもあり、いつも魅力的だ。『ストレンジ・ウェイ・オブ・ライフ』の男性キャラクターたちも同じような複雑さを兼ね備えている」とコメントする、サンローランのクリエイティブ・ディレクター、アンソニー・ヴァカレロが担当した色鮮やかな美しい衣装、そしてセットの隅々にまでアルモドバルの美意識を惜しみなく打ち出し、短編という枠には収まり切らない濃厚な傑作だ。

 7月12日からヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテほか全国公開。

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