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「猿の惑星 キングダム」監督が完全新作の舞台裏を語り尽くす 実写映画「ゼルダの伝説」についても言及【インタビュー】

映画.com / 2024年5月17日 18時0分

イーグル族で一番考えさせられたのは、ノアの父のコロかな。エイプのキャラデザインは、どれも実際の動物を観察して生み出したんだけど、コロに関してはかなり苦心したんだよね。威厳があって、ノアとの関係性も特別だったり……ちょい役ではあるけど、一発でそれを感じ取れるデザインにしないといけなかったから。

あと、エイプは全て役者によるパフォーマンスキャプチャーだけど、そのキャプチャーデータも活用してる。だから、100人くらい出てくるエイプのシーンには同じ数の役者がいて、彼らの表情や動きをとりいれているんだ。

――パフォーマンスキャプチャーについては、ムーブメントコーチのアラン・ゴティエさんによるエイプスクールでの指導がありましたよね? それに加えてアンディ・サーキスも特別参加してますが、彼は本作にどのように関わったんですか?

これは本当にご縁だったね。本作のプロデュースには、僕が手掛けた「メイズ・ランナー」シリーズのプロデューサーであるジョー・ハートウィック・Jr.がいるんだけど、その一方で制作陣にはアマンダ・シルバーやリック・ジャファなどがいる。アマンダとリックは、『アバター ウェイ・オブ・ウォーター』も手掛けているから、パフォーマンスキャプチャーについてはよく知っていて、僕が本作に関わり始めたときにパフォーマンスキャプチャーの勉強をすることになった。

その最中のことなんだけど、これは神話になったシーザーの話だから、シーザーをやったアンディにも絶対にオッケーがもらいたい、と思ったんだ。だから、アンディにも声をかけることにした。プロデューサー陣が彼のスケジュールを確保してくれて、アラン(ゴティエ)と一緒にモーションの研究をしていた役者たちに会ってくれたんだ。正直これは本当にやってよかったと思えた作業。彼は僕らの仕事をみて「勇気を持ってやれ」と言ってくれたんだ。そんな彼の指導やアドバイス、またはオッケーがあったおかげで、役者やスタッフ、僕ももちろんだけど、自信を持つことができたんだよ。

――もう一つ疑問が。あなたがカメラワークを決めるとき、何かしらのサントラをかけてカットを決めていたという話を聞いたんですが、いったい何を聞いてたんですか?

ランダムにかけてたんだよ。僕のプレイリストにあるサントラをランダムでかけて、そのリズムにのってダンスするように、カットの可能性をみつけていたんだ。でも、いわゆる既存曲ではなくて、オリジナルのスコアもの。僕が大好きなせいか、ランダムでもよくかかっていたのは、ジョン・ウィリアムズと久石譲だった。

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