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妻夫木聡×大友啓史監督、戦後沖縄が舞台の超大作「宝島」を映画化! 広瀬すず、窪田正孝、永山瑛太も参戦

映画.com / 2024年5月22日 7時0分

妻夫木聡×大友啓史監督、戦後沖縄が舞台の超大作「宝島」を映画化! 広瀬すず、窪田正孝、永山瑛太も参戦

(C)2025「宝島」製作委員会

 妻夫木聡主演、大友啓史監督のメガホンで、第160回直木賞を受賞した真藤順丈氏の傑作小説「宝島」を映画化することがわかった。妻夫木は主演作「涙そうそう」、大友監督はNHK時代に演出した連続テレビ小説「ちゅらさん」で沖縄での撮影を経験しており、戦後沖縄を舞台に、史実に記されない真実を描く今作に並々ならぬ思いを抱き撮影に臨んでいる。

 「時代はいつしか平成から令和に変わったけれど、それでも私たちが記憶の底で、遺伝子の隅々まで忘れてはいけない物語が確実に存在する。戦後の沖縄を舞台に描かれる『宝島』は、まさにそんな類の物語だ」

 圧倒的な熱量で描かれた原作に惚れ込んだ大友監督が、戦後沖縄の20年間と真正面から向き合うことになる。コロナ禍などで幾度となく頓挫しかけたが、決して諦めずクランクインに漕ぎつけた。前述のコメントから伝わる“熱波”は配給・製作サイドはもちろん、主演の妻夫木、共演する広瀬すず、窪田正孝、永山瑛太ら俳優陣にもダイレクトに伝わり、作品に関わる誰もが強い覚悟をにじませている。

 直木賞のほか第9回山田風太郎賞、第5回沖縄書店大賞を受賞した原作は、全てが失われた戦後沖縄を舞台に、混とんとした時代を全力で駆け抜けた“戦果アギヤー”と呼ばれる若者たちの姿を壮大なスケールで描いている。映画でもスケール感を損なうことなく、大友監督が細部まで徹底的にこだわり抜いており、撮れ高にも相当の手応えをにじませている。

【戦果アギヤーとは?】米軍基地に忍び込み食料などの物資(戦果)を奪い、困窮する人々に配っていた人たちを指し、住民から英雄視されることもあったという。彼らの中には後の沖縄経済界で成功した人もいれば、ヤクザになった人もいたことから、沖縄戦後史の“源流”と言い換えることもできる。

【ストーリー】沖縄がアメリカだった時代、‟戦果アギヤー“と呼ばれる若者たちがいた。その中心にいるのは、いつか「でっかい戦果」を上げることを夢見る幼馴染のオン(永山)、グスク(妻夫木)、ヤマコ(広瀬)、レイ(窪田)。その中でも英雄的存在であり、リーダーとしてみんなを引っ張っていたのが年長のオンだった。全てを懸けて臨んだある襲撃の夜、オンは「予定外の戦果」を手に入れ、突然消息を絶つ……。残された3人は、やがて警察官、小学校の先生、ヤクザになり、それぞれの想いを胸に、オンの失踪の謎を追うが――。

 「涙そうそう」の撮影で沖縄・コザの人々との交流を深めた妻夫木は、「再びコザを舞台にしたこの作品でグスクを演じることに運命を感じています。沖縄には、未だ続いている問題がたくさんあります。みんなの言葉にならない声を芝居に変えて伝えていくことが、この作品に導かれた僕の使命だと思っています。映画という枠を超えて一つになれる、この映画にはその力があると信じています。最後まで覚悟を持ってみんなで突き進んで行きたいと思います」とコメントを寄せている。

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