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映像化作品を見る前に原作小説は読む? 読まない? 「原作ファースト」推奨の理由を解説【ハリウッドコラムvol.352】

映画.com / 2024年5月23日 9時0分

 逆に、映像化作品を先に観てしまうと、出演者の演技やセットデザインの印象が強すぎて、原作を読む際に自由な想像力を発揮しづらくなる。役者の顔が頭から離れなかったり、自分なりの解釈が制約されてしまったりと、せっかくの読書体験が台無しになりかねない。だからこそ、ぼくは「原作ファースト」を推奨したいのだ。

 実は子供の頃は読書が大の苦手で、唯一読んでいたのは人気映画のノベライズ版だった――当時は、好きな映画を好きなタイミングで見直すなんてことはできなかったので、文字情報で我慢するしかなかった――自分が言うのも気が引けるけれども、原作ファーストで行くべきだと思ってる。

 さて、今のうちに読んでおきたい原作小説を一つ挙げるとすれば、「プロジェクト・ヘイル・メアリー」だ。「オデッセイ」の原作「火星の人」で知られるアンディ・ウィアーの長編第3作で、ライアン・ゴズリング主演で映画化が進行中の注目作だ。

 この小説については何を書いてもこれから読む人の楽しみを奪ってしまいそうなので、「レディ・プレイヤー1」の原作者アーネスト・クラインの推薦文を引用させてもらいたい。

 「『プロジェクト・ヘイル・メアリー』を読むのは、学生生活で出会ったなかで最高の理科教師と宇宙に遠足に行くようなものであり、授業のテーマは世界を救うことだ。これは、私がこれまで経験したなかで最も独創的で、説得力があり、楽しい航海のひとつである」

 「プロジェクト・ヘイル・メアリー」の全米公開は2026年3月20日。頭のなかにできあがった物語世界との答え合わせを心待ちにしている。

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