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もっと自分の気持ちを伝えてもいい――映画「好きでも嫌いなあまのじゃく」柴山智隆監督が込めたメッセージ

映画.com / 2024年5月24日 14時0分

 今回もそう思う瞬間はいっぱいありました。スケジュールの都合でシナリオが決まっていない段階で絵コンテを描き始めたのですが、中国出身のソフィーさんという方の才能がすごかったです。鬼の世界はこんな風になると思うんですよって話しながら描いてもらって。オリジナル作品かつファンタジーだとなかなかイメージの情報共有が難しいのですが、ソフィーさんはそれを常に具現化するのを手伝ってくれました。

 今回の挑戦の一つに、作品のテーマを浮き彫りにするための舞台としてファンタジー世界を描きたいというのがありました。自分の気持ちを隠す人間にツノが生えて、鬼になっていったコミュニティの表現だったり、そういうのをビジュアルでもわかってもらえるように早い段階から探っていたのですが、この作業は本当に楽しかったです。

――最後に、柴山監督が好きな映画作品を教えてください。最近見て面白かった作品、昔から繰り返し見るような昔の作品、どちらでも構いません(アニメーション、邦画・洋画問わず)。

 初めから監督になりたかったタイプではないので、実はそんなに映画を観てこなかったんです。絵を描くのが好きで、大学でアニメの授業を受けてみたら面白いなと思って。当時はジブリしか知らなかったので、ジブリに入りました。ジブリ作品でいうと、中学の時は毎日「風の谷のナウシカ」を観ていました。毎日帰ったら1回「ナウシカ」を観るみたいな。

――毎日とはびっくりです……。

 受験のストレスがあったのかもしれないです(笑)。さすがにちゃんと勉強しないとって気付いて、いつの間にか毎日観るのはやめました。なんで「風の谷のナウシカ」だったのかはわかっていないです。「耳をすませば」も受験シーズンにはまって見て、「魔女の宅急便」もその他の最近の作品も、宮崎(駿)さんがどんな作品を作るのか興味があるので、ずっとジブリの作品は好きで、自分の根っこにあります。

 そのほかのアニメだと、渡辺歩監督の「海獣の子供」とか「漁港の肉子ちゃん」が好きです。わかりやすく説明するよりは、観た人に何かを感じて持って帰ってもらおうという作り方をしている作品が好きなので、邦画だと内田けんじ監督(「アフタースクール」「鍵泥棒のメソッド」)も作り方が好きでよく観ています。

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