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「ウマ娘」劇場アニメ化! “ゲームがメインコンテンツの映画化”はどこまで成功し得るのか?【コラム/細野真宏の試写室日記】

映画.com / 2024年5月25日 8時0分

 そして何より、作画のクオリティーが比較的高い状態で安定していて、アニメーション映画としても悪くないと感じました。

 つまり、単純にアニメーション映画としてリピーターが出ても不思議ではないイメージでした。

 直近の「ウマ娘」のゲームの人気度は知らない状態ですが、もしゲーム市場でもまだ熱いのであれば、割と期待が持てそうな状況のように感じます。

 さて、肝心な入場者特典ですが、不正取得ができないように、1つ1つに「シリアルコード」がついています。

 そして、「ゲームアイテムと交換できるシリアルコード付き」の入場者特典第1弾は YouTubeで配信されたアニメ「ウマ娘 プリティーダービー ROAD TO THE TOP」と劇場版の間の物語を(アドマイヤベガの視点から)描いた書き下ろし小説収録・特別小冊子「また星は巡る AFTER "ROAD TO THE TOP"」となっています。

 2週目には、「ゲームアイテムと交換できるシリアルコード付き」の入場者特典第2弾「描き下ろしミニ色紙」(全5種ランダム)となっています。

 3週目については現時点ではアナウンスがない状態ですが、3週目以降も仕掛けてくると想定されます。

 このように、映画自体の完成度は良好なので、入場者特典の状況によって興行収入はどんどん伸ばせるのでは、と思われます。

 懸念材料があるとすれば、現状のゲームの熱さの状況がどのようになっているのか、でしょうか。

 一方で、「近頃、やたらと地上波で競馬関連の番組を見るな~」と密かに感じていましたが、リアルな競馬人口が増えつつあるのかもしれません。

 そして、この「競馬ファン」との相性も良さそうな作品なので、意外とポテンシャルの高い作品のように感じます。

 とは言え、大きなうねりのようなものが起こらないと相乗効果は起きにくいので、まずは「ゲームファンがコアになりそうな初速」がどうなるのか。

 順当に行けば興行収入20億円台は見えるはずで、それが30億円台、または40億円台など、どこまで熱を帯びていくのか――「ウマ娘」のコンテンツ力に注目したいと思います。

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