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「マッドマックス」は合わないと思っていたのに最新作「マッドマックス フュリオサ」が面白かった理由とは?【コラム/細野真宏の試写室日記】

映画.com / 2024年5月31日 14時0分

「マッドマックス」は合わないと思っていたのに最新作「マッドマックス フュリオサ」が面白かった理由とは?【コラム/細野真宏の試写室日記】

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 映画はコケた、大ヒット、など、経済的な視点からも面白いコンテンツが少なくない。そこで「映画の経済的な意味を考えるコラム」を書く。それがこの日記の核です。また、クリエイター目線で「さすがだな~」と感心する映画も、毎日見ていれば1~2週間に1本くらいは見つかる。本音で薦めたい作品があれば随時紹介します。更新がないときは、別分野の仕事で忙しいときなのか、あるいは……?(笑)(文/細野真宏)

 今週末2024年5月31日(金)から「マッドマックス フュリオサ」が劇場公開されます。

 タイトルにある「フュリオサ」とは、前作「マッドマックス 怒りのデス・ロード」に登場するヒロインの女戦士(演:シャーリーズ・セロン)の名前で、本作は「フュリオサ」の若き日を描く前日譚となっています。

 私自身は「マッドマックス」シリーズと言われても正直なところピンと来なくて、思い入れの無いシリーズでした。

 「マッドマックス」 (1979年)、「マッドマックス2」(1981年)、「マッドマックス サンダードーム」(1985年)と40年を超える歴史があり、これまで見たことがあったのかもしれませんが、思い出せないくらいの認識でした。

 そんな中、30年ぶりの2015年に「マッドマックス 怒りのデス・ロード」 が公開されましたが、「名のあるシリーズ作品なので、きっと何か深いモノがあるのだろう」と考え、試写を見ました。

 ただ、結果は、「良さがよくわからない」といったものでした。

 普通の映画であれば、これで話は終わりになるのですが、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」に関しては明らかな違いがありました。

 2015年に、映画関連の仕事をしていない一般の人と映画の話をする際に、「最近見て面白かった映画の話」になると、ほぼすべての人が「マッドマックス 怒りのデス・ロード」を挙げていたのです…!

 そこで、私は素直に「え、あれのどこがどのように面白かったの?」と質問をすると、基本的に「頭を空っぽにして、ただただ映画の世界観に入り込むと、ハチャメチャな迫力のある世界に興奮しました」といった返答でした。

 その段階では「ふ~ん、そうなんだ」と思っていただけでしたが、アクション主体の映画にもかかわらず「本来であれば縁遠いはずのアカデミー賞」にて、「作品賞」も含め10部門もノミネートされたのです!

 そして、最終的には第88回アカデミー賞では「最多の6部門を受賞」しました。

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