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「キングダム」遂に“最終章”!「大将軍の帰還」はシリーズ最高興行収入を記録できるか?【コラム/細野真宏の試写室日記】

映画.com / 2024年7月12日 14時0分

「キングダム」遂に“最終章”!「大将軍の帰還」はシリーズ最高興行収入を記録できるか?【コラム/細野真宏の試写室日記】

(C)原泰久/集英社 (C)2024映画「キングダム」製作委員会

 映画はコケた、大ヒット、など、経済的な視点からも面白いコンテンツが少なくない。そこで「映画の経済的な意味を考えるコラム」を書く。それがこの日記の核です。また、クリエイター目線で「さすがだな~」と感心する映画も、毎日見ていれば1~2週間に1本くらいは見つかる。本音で薦めたい作品があれば随時紹介します。更新がないときは、別分野の仕事で忙しいときなのか、あるいは……?(笑)(文/細野真宏)

いよいよ今週末7月12日(金)から〈シリーズ最終章〉となる「キングダム 大将軍の帰還」が公開されます。

 2019年4月19日公開の第1弾「キングダム」が興行収入57.3億円となり、「2019年公開の邦画実写作品で興行収入1位」を記録しました。

 この実績を考慮し、第2弾「キングダム2 遥かなる大地へ」(2022年7月15日公開)、第3弾「キングダム 運命の炎」(2023年7月28日公開)、そして節目となる第4弾「キングダム 大将軍の帰還」の続編にゴーサインが出ました。

 このシリーズは中国での撮影などもあり、制作費が高く、第1作目の段階で、「全国300スクリーンで公開される一般的な邦画の5本分」とされています。

 そのため、第2弾から第4弾までを一気に作ることで、制作費を抑える工夫もなされたわけです。

 とは言え、それでも第2弾から第4弾の制作費は、それぞれ「全国300スクリーンで公開される一般的な邦画の7本分ぐらい」とされていて、制作費が第1弾よりも上がる力の入れようでした。

 ただ、大作映画であるため、舵取りが難しい面もありました。

 まず、第2弾「キングダム2 遥かなる大地へ」は、想定よりも興行収入が伸びず、公開から約1カ月後の8月11日より80頁の「キングダム伍巻」100万冊が入場者特典につくことになりました。

 こうした施策が功を奏し、(前作よりは落ちてしまいましたが)興行収入51.6億円となり、「2022年公開の邦画実写作品で興行収入1位」を記録しました。

 第3弾「キングダム 運命の炎」は、第2弾の興行収入が第1弾よりも落ちたこともあり、通常の想定では、第2弾よりも落ちるのが自然ではありました。

 ところが、第3弾「キングダム 運命の炎」は興行収入56億円と、入場者特典を使わずに第2弾の51.6億円を抜くことができ「2022年公開の邦画実写作品で興行収入1位」も記録したのです!

 この背景には、「名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)」に通じるものがあります。

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