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【インタビュー】「逃走中 THE MOVIE」西浦正記監督が明かす、バラエティを映画にする無限の可能性

映画.com / 2024年7月14日 11時0分

 さらに「木全くんが演じた賢は曖昧な雰囲気があるので、イメージカラーはグレーです。とても難しい役だったと思いますが、彼の微妙な表情が見えるような瞬間で、抜群にいいお芝居をしてくれました。木全くんは台本にたくさん書き込みをして、僕にもいっぱい突っ込んだ質問をしてきてくれるんです。金城くんの演じた勇吾のイメージカラーは、グリーン。金城くんは運動能力がものすごく高くて。実は、あとからアクションを追加したりもしています。『やってみて』とお願いすると見事にやり遂げてくれて、オーダーしておきながら『よくやれるねぇ』と感心してしまいました(笑)。町工場の三代目としての葛藤も、いい顔つきで表現してくれました」と称え、「瀬口くんが演じた陸は、ピンク。陸は唯一、泣くシーンのないキャラクターですが、観客を泣かせてくれるような役なんです。瀬口くんは現場でも陽のオーラをたくさん出してくれて、役のことをじっくりと考えて『陸だったらこうするかもしれない』という提案をしてくれました。優しい男を軽やかに演じてくれて、とても面白かったですね。そして中島くんが演じた瑛次郎は、みんなの色を少しずつ持っているというキャラクター。中島くんがもともと持っている魅力と、瑛次郎のナイーブさが混ざり合ってとてもいいキャラクターになったなと。瑛次郎が回想シーンで見せた表情は、ヤバいほどよかったです」と賛辞の言葉が止まらない。

 撮影現場の雰囲気も、熱気に満ちたものだったという。「脚本を読み込んできたりと、みんながものすごく前向きな姿勢で臨んでくれて、いいディスカッションができた」と振り返った西浦監督が、「撮影の合間にも、グループの垣根を超えてみんなで仲良くしていて。高校時代のシーンをたくさん撮ることはできなかったんですが、オフの時間に彼らが絆や愛情を積み重ねているのを見て、とても安心しました」と喜ぶなど、キャスト陣が実際にすばらしい絆を築いたことが、より劇中のドラマを強固なものにしている。「『JO1』と『FANTASTICS』。どちらもエネルギーの高いグループです。彼らが共演を果たすと、ワンカット、ワンカット、熱量が倍になるのではなく、何倍にもなってどんどん高まっていった。彼らが必死に芝居を向き合っているのを見ると、スタッフにも『良いものにしよう』という気持ちが伝播していきました」。

⚫︎「神様、もう少しだけ」「コード・ブルー」……多彩なジャンルの作品を生み出す原点

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