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【世界の映画館めぐり】韓国・富川国際ファンタスティック映画祭 最新韓国映画&R18+旧作カルトムービーを鑑賞

映画.com / 2024年7月21日 10時0分

 今回、1日のみの滞在で筆者が鑑賞したのは、1940年代~70年代のセクスプロイテーション映画を紹介するセルロイドエロチカ部門、アンディ・ミリガン監督の「Fleshpot on 42nd Street」(1972/日本未公開)と、映画祭の公式部門とは別に設けられた富川市民向けの無料上映、メイン会場である公園での野外上映があり、そちらで紹介された最新韓国映画「Korean Time(英題)」(2024/Jeon Sung-bin監督)のシネコンでのトーク付き上映の2本です。

 まずは映画祭の情報収集を……とメイン会場の富川市庁に向かいます。多くの作品がこの市庁内のホールで上映されます。観客向けブースにはボランティアスタッフさんによる、日本語案内コーナーも設けられており、英語も不得手な筆者は大いに助けられました。鑑賞料金は、通常の上映作が9000ウォン。円安のために食事や宿泊など旅行に節約を強いられる日本人でも、日本の新作映画の通常料金に比べたらだいぶお得に鑑賞できますね。街には、映画祭フラッグがたなびき、ほど近くの繁華街にも記念碑のようなオブジェが飾られ、映画祭の街であることがアピールされています。おいしそうなレストランやカフェがいくつも立ち並び、数日滞在すれば韓国グルメもゆっくり楽しめそうです。

 会場で販売されているグッズは、映画祭オリジナルトートバッグのほか、Tシャツ、スマホケース、ピンバッジなどアバンギャルドなイラストとおしゃれなデザインが目を引きます。通常業務も行われる役所の一部が会場ということもあってか、あちこちに上映作品ポスターが張られていたりはしないのですが、面白かったのは、映画ファンが描いたであろう上映作品のワンシーンのイラストコーナーがいくつも設けられていたこと。

 「富川の市民の方が描いたのですか?」と、日本語ブースのボランティアさんに尋ねたところ「すべてはわかりませんが、僕らのような映画の好きなボランティアたちも描いています」とのこと。ホラーやグロテスクなシーンも、シュールでヘタウマな味わいとなっており、ある意味、本物のポスターより「いったいどんな映画なのだろう……?」と興味が湧きます。

 最初に観た「Korean Time」は、韓国を代表するシネコンチェーンCGV富川での上映。メイン会場から繁華街、そして安重根の名を冠した公園を抜けて徒歩10分くらいで到着できます。商業施設の高層階に位置するので、上映開始までさまざまなショップを見て回るのも楽しい体験でした。シネコン内では日本では見たことのない、まるでプリクラのようにマーベル・コミックスの表紙に変身できる機械を発見し、思わずトライ。謎の日本人婦人がヒーローのように活躍する物語もそのうちできるかもしれません。

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