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【ネタバレあり】「デッドプール」最新作の偉業を識者解説 「第4の壁とマルチバースで“大人の事情”をエンタメ化した」

映画.com / 2024年8月2日 14時0分

【ネタバレあり】「デッドプール」最新作の偉業を識者解説 「第4の壁とマルチバースで“大人の事情”をエンタメ化した」

 映画史上最も破天荒なヒーロー、デッドプールとウルヴァリンの活躍を描く「デッドプール&ウルヴァリン」の公開を記念し、8月1日に、「ネタバレ完全解禁トークショー!」と題したイベントが開催された。会場となった「SHIBUYA TSUTAYA COLLABORATION CAFÉ inspired by デッドプール&ウルヴァリン」(東京・渋谷)は、熱心なマーベルファンが集結し、満席御礼の盛況ぶりだった。

 トークショーには、アメコミ系映画ライターとして活躍する杉山すぴ豊が出席。本作について、「第4の壁とマルチバースで“大人の事情”をエンタメ化した」とその偉業を解説し、「今回良かったなと思ったのは、自分の大事な人を守る、そのことが世界を守るというメッセージ。それをひとりひとりが考えれば、世界は救われるのかなと。まさか、デッドプールに道徳的なことを教えられるとは。最後はホロっとする」と魅力を語った。

※以下、「デッドプール&ウルヴァリン」(公開中)のネタバレとなりうる箇所がありますので、未見の方は十分にご注意ください。

 杉山氏は「今回、(仲間の)ドーピンダーとのくだりが少なかったり、そういう部分で不満があるかもしれませんが、この映画は『デッドプール3』ではなく、あくまで『デッドプール&ウルヴァリン』。ファミリーの話ではなく、ウルヴァリンとの話にしたのが絶妙だと思う」と語り、「エンドクレジットも変にMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)につなげない潔さがあった」と力説する。

 劇中で描かれる“虚無の世界”には、ヒューマン・トーチ(クリス・エバンス)、ガンビット(チャニング・テイタム)、ブレイド(ウェズリー・スナイプス)、エレクトラ(ジェニファー・ガーナー)ら、多くの人気ヒーローがMCUに初登場。杉山氏によると、当初、「X-MEN」シリーズのスピンオフとして、テイタム主演で「ガンビット」が映画化される予定だったといい、「でも、その企画は流れてしまって。だから、今回、チャニング・テイタム版ガンビットを出してきた」と、ファン歓喜のポイントを紹介した。

 また、ブレイドの登場についても「感動しましたね!」と興奮しきり。デッドプール役のライアン・レイノルズが、初めて出演したマーベル・コミック原作の映画が「ブレイド3」という縁深さもあり、両者の邂逅は見逃せないサプライズなのだ。

 “虚無の世界”が「マッドマックス フュリオサ」の世界観へのオマージュに見える点も、話題を集めており、杉山氏は「クリヘム(クリス・ヘムズワース)はもちろん、主演のアニヤ・テイラー=ジョイも、マーベルの『ニュー・ミュータント』に出ていて。それが関連しているのかも」と考察を披露した。

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