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眞栄田郷敦、映画「ブルーピリオド」原作者・山口つばさと対談 キャリアの転機&若者たちへのメッセージ

映画.com / 2024年8月10日 12時0分

眞栄田:あ、これやったやつ! みたいな感じで、いろんな場面を答え合わせみたいに読み進めていくのがすごく楽しかったです。特に、絵画の経験者はこれはハマるだろうな……と、漫画に描かれているのがすごくリアルな表現だということがわかりました。

 もちろん、現場に入る前から原作のことは知っていましたし、軽くは眺めていました。でも、演じてからじっくり読んだら、より楽しくその世界観に入り込めた気がします。

――原作の八虎と眞栄田さんが作り上げた八虎に違いはありますか?

眞栄田:それはあると思います。そこは映画を見た方に判断してほしいですね。

――八虎を演じるにあたってどういった点に一番気を配りましたか?

眞栄田:美術と出合う前の八虎、そして出合ってから成長する姿という変化をまず大事に、そのグラデーションをしっかり意識しました。

――山口先生は、眞栄田さんが演じる八虎に対してどのような感想を持ちましたか?

山口:私の印象は、良い意味で漫画の八虎よりちょっと不器用な感じがしました。だからこそ、実直な感じというか……言葉にして他の人には言わないけど、頭の中でいろいろと考えているんだろうな……そういうことが不思議とすごくわかるお芝居で。

 漫画の八虎は結構ヘラヘラしちゃうし、繊細だけどそれなりに攻撃的な部分もある、そういうキャラクターですが、映画の八虎は、本当に予備校にいる子のイメージがわかっている感じがあって。とても頑張っているし、わかる、本当にこういう子いる……と思えて、すごくよかったです。

▼漫画家として、俳優として――お互いに質問タイム!

――山口先生から眞栄田さんに質問はありますか?

山口:例えば私が漫画を描くときは、まずどういうストーリーにしようか、そして、このキャラはどういうキャラで、どういう風に組んで、このキャラには何が足りないのか……そういう全体のこと常に考えながら作品を作っていきます。

でも、眞栄田さんをはじめ俳優さんや、アニメの声優さんたちは、1人のキャラクターに向き合う労力や時間が私よりもすごく多いと思うんです。そういう意味で、眞栄田さんは八虎をどういう風に捉えているか知りたいですね。

眞栄田:芝居をする中で、リアリティを求めるとなると、やはり自分にあるものをベースにします。例えば、自分の繊細さがメーターでこのくらいなら、この役ではちょっと引き延ばそうとか。明るさでは普段の俺はこうだけど、この役では……という感じで。そういうメーターは、TPOで変わるものなので、自分が持っているレンジは結構広いと思っていて。その中で役に合わせて、調節していく感じです。

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