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「フォールガイ」に参加した日本人スタントマン・浅谷康に聞く 泣いている人もいた――感動的だったアクションシーンは?

映画.com / 2024年8月15日 14時0分

 今回、ファイトチームのメンバーは5、6人いました。話し合って、ラフな動きを作って、ビデオコンテにあげていって、監督たちから意見をもらう。みんなでどんどんアイデアをすり合わせていきます。

――スタントマンという職業に光を当てた作品です。企画を聞いたときどう思いましたか?

 最初はやっぱりプレッシャーがありましたね。世界中のスタントマンが観ると思うので……(笑)。そこに自分が参加してもいいのかなって考えたりもしました。

――実際にスタントマンの方々の反応はいかがでしたか?

 結構連絡がありました。今回はオペラハウスのシーンでエミリー(・ブラント)の横でカメラアシスタントの役もしていたので、いろんな知り合いから「思いっきり映ってるやん!」ってメールをもらいました(笑)。

――迫力のあるアクションシーンが何度も登場しますが、特に注目してもらいたいアクションシーンはありますか?

 車を回転させるシーンは大きな見どころだと思います。8回転半も回転して、実際にギネス世界記録を更新しているんです。台本を読んだときに“ギネスを更新する”っていう設定が書いてあったので、どうやって更新するのかをみんなで話し合って、テストがうまくいかなかったりもしました。

 今日の撮影でうまくいかなかったら、お芝居上でギネスを更新したってことにするしかないよねって話もしていたり。でも、トップクラスのスタントマンだったデビッド・リーチが監督をやっているんだから、実際に更新しないとダメでしょっていう、携わっている人たちのプレッシャーもありました。

 僕はその撮影のときは現場にはいなかったのですが、現場から「ギネス更新したよ!」ってみんなにビデオメッセージが届いたときは、すごく盛り上がりましたね。

――素敵な裏話をありがとうございます。浅谷さんのことも伺いたいのですが、いつ頃からスタントマンの道を歩み始めたのでしょうか。

 もともとはブレイクダンスを仕事にしていました。日本でもダンスをしていて、2001年にワーホリでオーストラリアに来て、後にダンスを通してオーストラリアの永住権を取得しました。2007年くらいにスティーブン・スピルバーグがプロデュースした「ザ・パシフィック」というドラマシリーズにエキストラとして参加したことをきっかけに、スタントマンの都合がつかないときに声をかけていただくようになりました。

 元ダンサーのスタントマンって、多いんですよ。動きの物まねができて、動きを覚えるのが得意な人が多いからです。もともとエンターテインメントの世界にはいましたが、映画は総合芸術ってみんなが言うように、いろんなジャンルのスペシャリストが集まっている感じがかっこいいな、自分もその一人になりたいなって思うようになりました。

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