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言葉にできない感情、空想、溢れる詩情、音との競演 技術と技法の妙が光る 短編コンペ「虚構世界」「光の詩」【ひろしまアニメーションシーズン2024】

映画.com / 2024年8月18日 9時0分

 8月17日上映の「光の詩」カテゴリでは、日本でもドン・ハーツフェルトの最新作「ME」をはじめ、映像による詩的表現に優れた11作品が紹介され、上映後5作品の作家が登壇し作品を解説した。

 美しいモノクローム映像が印象的な「東方の雨」のミリー・イェンケン監督は「映像制作を目的にしたというよりも、瞑想的なプロセスを得たいと考え、その結果として生まれたもの。どんなものが生まれてくるのかというのも極力コントロールせず、現れるべきものがそのプロセスを通して現れることを大切にした」と説明する。

 「胡蝶の夢」の大井文雄監督は、昭和時代からNHK「みんなのうた」の数多く手がけた大ベテラン。中国の荘子の説話をベースに、「虚実の間と、人が死ぬ瞬間に、一瞬過去のことを思い返すこと、懺悔や無常感のものを表現した。ネット時代にこういう大きなスクリーンで、多くの方に同時に見ていただけたっていうのはとても嬉しく思います」と感想を述べた。炎の動きを人間の精神の象徴として水墨画風に表現した「炎」のリュウ・イ監督は、「この作品を見てくださった方の、ご自身の思い、好奇心、感情、 思考に火がつくようなきっかけになったら」と述懐。

 カエル、ヘビ、トカゲなど、爬虫類の動きや鳴き声をリアルな映像とコミカルな物語で表現した「ゲロゲロ・ショー」のスレッシュ・エリヤット監督は、「これまでと違うことにチャレンジした作品。ご覧になったシーンは、インドに来ていただければ自分の目で見ることができます。是非インドに来て見てみてください。ほんとにああいう景色があります」と呼び掛ける。すると、「彼のこと信じちゃダメよ」とプロデューサーが付け加え、会場の笑いを誘った。オプティカル・オーディオのデジタル表現に挑戦した「O/S」のマックス・ハトラー監督も来日した。

 「ひろしまアニメーションシーズン2024」は、8月18日まで開催。全プログラム、チケット詳細は公式HP(https://animation.hiroshimafest.org/schedule/)で告知している。1日券は3000円。1回券は1200円。そのほか全プログラム券や、大学生、高・中学生料金あり。

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