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ドキュメンタリー界の巨匠フレデリック・ワイズマン監督が三つ星レストラン「トロワグロ」に魅了された理由

映画.com / 2024年8月24日 7時0分

――滞在中にトロワグロの料理を召し上る機会もあったのでしょうか。

 はい。毎日、お昼と夜は彼らがご馳走してくれたんです。厨房に従業員専用のスペースがあり、そこで食べさせてもらいました。シェフが食べる賄いを毎日一緒に食べるんです。70回も食べたので、ギネスブックの記録になると思いますよ(笑)。

――それはスクリーンには映らない、とても貴重な体験ですね。

 私の映画では毎回違った題材を扱うので、その度に異なる特権的な経験をしています。例えば「パリ・オペラ座のすべて」(09)を撮ったときには、毎日7~8時間のリハーサルを見られました。これはすごい体験だと思います。また、68年に「法と秩序」という警察についての映画を撮りました。その時には8週間パトカーにずっと乗るという特別な体験もしました。

――トロワグロのミシェルは日本との関わりも深く、シソなど日本由来の食材を使うシーンも本編で紹介されます。日本人としては嬉しいことですが、ワイズマン監督も日本食を召し上がることはありますか。

 私は日本食も大好きです。これまで3回日本に行きましたが、その度に日本食を食べました。寿司が好きですね。パリでもよく日本料理店に行きます。

――話は変わりまして、今アメリカは政治的に重要な局面を迎えていますね。その状況をどのように受け止めていますか?

 私はバイデン大統領を尊敬しますし、歳を取りすぎてるからという理由で立候補を止めたことも良かったと思っています。トランプではなく、カマラ・ハリスが勝ってくれることを願っています。

――多様なテーマを扱う監督の新作を見るたびに、新たな驚きと喜びを発見します。次回作として進行中の企画や今、ご興味がある題材を教えてください。

 じつは今、少し健康状態が良くなくて、次の企画のことは考えられないのです。体も精神も状態が良く、安心に準備ができないと映画制作はできませんからね。体の状態が良くなったら考えられるようになると思います。

――お体を大事になさってください。また監督の新作を拝見できる日を楽しみにしています。

 ありがとうございます。このようにまたインタビューを受けられるようになりたいと思っていますし、私の作品に興味を抱いてくださって感謝しています。

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