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カミソリ入り手紙、ゴキブリやハエ付きケーキを送り付けられても闘い続けたダンプ松本の真実 Netflixシリーズ「極悪女王」新場面写真

映画.com / 2024年8月28日 8時0分

カミソリ入り手紙、ゴキブリやハエ付きケーキを送り付けられても闘い続けたダンプ松本の真実 Netflixシリーズ「極悪女王」新場面写真

Netflixシリーズ「極悪女王」9月19日より世界独占配信

 1980年代にカリスマ的人気で女子プロレス旋風を巻き起こしたダンプ松本の知られざる物語を描くNetflixシリーズ「極悪女王」。主演のゆりやんレトリィバァが演じるダンプ松本の新場面写真が公開された。

 日本人女子プロレスラー初のド派手なメイクと、金髪のショートカットという度肝を抜くスタイルで、1984年1月、デビューを飾ったダンプ松本は、日本の全国民から嫌われる一人の最恐ヒールとして君臨する。

 当時ダンプは、唐田えりか演じる長与千種、剛力彩芽演じるライオネス飛鳥の2人で結成された国民的アイドルレスラー<クラッシュ・ギャルズ>に対する“ヴィラン”として、<極悪同盟>を率い、日本中を震撼させる。試合に極悪同盟が登場するや否やリングコールでは生卵が飛び交い、場内からは帰れコールの怒号が響いた。その戦いっぷりもまさしくヒールそのもの。鎖や竹刀、フォークといった凶器を使ったスタイルが当たり前のように繰り広げられ、流血沙汰に発展する試合が続いた。

 そして、ダンプの乱闘と比例するように、血まみれになりながらも決して屈しないクラッシュ・ギャルズを応援する声も上がり続ける。ダンプ松本という最恐ヒールの存在によってさらに人々は試合にのめり込み、勝負の行方を見守るしかない状況に追い込まれていく。時には悲鳴まじりの極悪同盟に対するブーイングと相まって、その異様なまでの凄まじい熱量が異常なほどの熱狂を生んでいったのだ。クラッシュ・ギャルズという輝きの影で、80年代空前の女子プロレスブームを支えていた真の立役者とも言える。

 日本全国から嫌われたと言っても過言ではないダンプは、どこから開封してもケガをするよう、入念な仕込みが施されたカミソリ入りの手紙はもちろん、ゴキブリが入ったケーキにハエが付着したケーキなど、嫌がらせのプレゼントを送り付けられることは日常茶飯事。買ったばかりの新車を10円玉で傷だらけにされ、ある日の試合帰りには、興奮したファンおよそ600人が「極悪同盟」メンバーの乗る移動用大型バスを取り囲み、命の危機にも直面したというエピソードも残されている。

 しかし、ダンプも元々は女子プロレスの大ファンであり、輝くようなレスラーになりたいと憧れを抱く、普通の少女「松本香」であった。決して裕福ではない家庭に育ち、家族のために働きに出るはずだった予定を押し切って参加した全日女子プロレスのオーディションで、後にクラッシュ・ギャルズとして人気を博す長与、飛鳥と出会い、同期の練習生として共に厳しい練習に励んでいく。しかし当時の彼女はなかなか芽が出ず、同期の中でも一番の落ちこぼれだった。

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