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高橋文哉×田中圭、4年ぶりの共演で思い巡らせたこと。【「あの人が消えた」インタビュー】

映画.com / 2024年9月27日 12時0分

 高橋 僕が演じた丸子は、冒頭ではコロナ禍で仕事を失って配達員を始めたけれど、その立ち位置がどんどん変わっていく、という役なのですが、脚本を読んでいてすごく素直な子だなという印象を持ったんです。こういう人、というタイプではないので、物語の進行で揺れ動く感情をそのままに表現すればいいと思って、物理的な役作りはほぼゼロ。監督と相談しながら、等身大の丸子に寄せていくという作業でした。

――田中さんに相談したりとか?

 田中 それはなかったよね。

 高橋 2人で会話するようなシーンの動きやタイミングは話し合いましたが、役作りの相談はしなかったですね。

 田中 そうそう。僕も荒川のキャラづくりは監督に相談したり、現場の雰囲気を見ながら作っていきました。荒川は丸子の先輩だけど、どういう立ち位置で彼が丸子のそばにいるのか、ということは迷いました。出だしの荒川は、脚本を読んだだけだとコメディっぽさがあるのですが、現場に行ってみたら全然違っていて(笑)。

――最初はたしかに笑いをとるシーンでしたよね。現場の印象が違ってた?

 田中 そうなんです。脚本を読み込んで、「コメディかな」という印象で現場入りしたのですが、そんな雰囲気はどこにもありませんでした。ミステリー主体で、コミカルなところがあったとしてもシュールな感じだったので。僕が考えていた荒川像とのギャップに最初は驚きました。もともと振り幅の大きな役だから、脚本通りでもいいし、工夫してもいいので……監督に相談をしました。

――ああ……それ以上はネタバレしそうなので(笑)。困ったことに、この作品のお話って冒頭15分くらいのところまでしかうかがえないんですよね……。

 田中 はい。じつは脚本を読んだ時点でも「かなり盛りだくさんだな」と思っていたし、展開も楽しんでいたのですが、話せるところが少ないんです。

 高橋 とにかく観ていただかないとですね!

――そんな盛りだくさんで展開もくるくる方向が変わる物語ですが、芝居での工夫は?

 田中 共演の皆さんとのバランスや、現場でのケミストリーに影響される作品だということは想像していましたし、楽しみでもありました。現場に入ってみたら、個性的な方々が勢揃いということもあって、想像以上にその場の温度感を楽しめました。

 高橋 僕は初日からすごく悩んでいたのですが、監督にそれを指摘されまして。配達員の仕事をしてるときと荒川先輩と一緒にいるとき、一人でいるとき、などそれぞれ違うので、見せる顔がたくさんあるんですよね。それぞれどういうテンションにするか、監督と相談していました。

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